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悠久のティアブレイド ヤジュル 感想 [悠久のティアブレイド]


あー!!!
終わらすのもったいない、わーーーーー!!!!!


あとクレイドルとロウしかのこってない……うっ……。

でも、続きが気になるのでがんばっちゃおー!!

それでは。

ヤジュル、ネタバレ感想です♡













☆彼もまた戦争の犠牲者の一人

ヤジュルはユニオンの議員として潜入工作をしていた諜報員であり、さらに彼こそがイヴの兄を殺し、ネオスフィアに移住した人類100万人をバイオテロで殺した張本人です。
さらには、記憶を取り戻した途端、シュドを、アタルヴァを、イヴを裏切り、アルカディアのオーダーに従う彼。

ひ、酷い……!!(好き……!)

がしかし。それはユニオン側からばかりしか、お話を見ていないからなんですよね。
他ルートと違って、こちらはシンガル側のお話といっても過言ではないかもしれません。
シンガル側についてがうかがえるルートが一本あったことが昨今の乙女ゲームのことを考えますと驚かされますし、なかなかに難しいテーマをもってきたなあと感じずにはいられませんでした。
そうといいながらも乙女ゲームなので、オブラートに包むようにして描かれていましたが。

イヴに対して、俺はお前が大嫌いだったと吐き捨てるように言うヤジュル。
それもそのはずで、彼女はこの戦争の中で、何が犠牲になり何が引き金となって怒っているのかを知ろうとしないまま、きれいごとばかりを並べていたからなんですよね。

血の流れない戦争はないのに。
ましてや、この戦争の核となったのは高度文明の象徴、転換炉の奪い合いとなれば、なんとも。
ユニオンは平和的な、成熟した国家ではありそうですが、安寧を保つためには持つべき抑止力、そのための搾取もやむを得ない、切り捨てるべきものは切り捨てる、という判断は、もちろんあったはずなのです。(この辺りは、人造人間はシェルターには入れないというところからもなんとなく想像できるところではありますが)

ユニオンでもまともな生活をしてなかった彼ですが、誘拐され、反政府組織にサイバネティクス技術によりサイボーグとされ、3000年前にシンガルのスパイとしてギルに殺され死を迎えるまでずっと戦場で生きてきた彼です。

この世界に、この国に、恨みがないはずがありません。

彼の記憶に植え付けられた、どこにも向けようのなかった怒りが、数日の間楽しく過ごしただけのかりそめの仲間との想い出を塗り替えるのは、容易くなかっただろうなと思います。


☆個人の定義

「アルカディア・サーバに収容される」ことを、個体としての「死」だと捉えるのは、ユニオン側だけだということがより浮き彫りになっていくこのルート。

肉体を失ってもなお、魂という名の人格データはサーバに還る。
そのことが当たり前であり、それを「個体」の「死」として扱わない常識の中で生きてきたヤジュル。
毎日、毎日、そうして「サーバに収容されていく」仲間たち。
そしてまた新たな肉体を与えられた者から、さも当たり前のように戦地に赴いていく。
そんな日常の中で彼は思います。

「個人」とは、何をもってして「個人」というのか。

戦争の中で「個人」として記録に残るのは私たちの世界でも「英雄」たちに他なりません。
戦って消えるだけでは、無数にいる名無しのいち兵士です。
しかし、歴史に爪痕を残すくらいの大手柄を立てたら……?

戦場に常に身をおくヤジュルが、それを生きがいとし、そのためにギルと刺し違えてでも、人類滅亡計画を遂行したかった理由は、常識的に考えると理解はしにくいかもしれません。
しかし、命すら粗末に扱われる世界では、それしかなかった。
それこそが真理だったと思うと、ヤジュルもまた心理的に想像を超えた極限状態にあったものだと思われます。

すべてが「あいまい」だった。
彼の言葉は、言い得て妙ですね。
他人と自分、正義と悪、罪と罰、生と死――なにもかものボーダーラインがあいまいな世界で、一体何を守るために戦うというのでしょう。
不毛すぎます……。


☆手に入れたのは罪悪感

個人的にもっとも唸ったのはココ。

シンガル製サイボーグであった彼が、ユニオン製部品で再構築された結果、そこに宿ったのは「罪悪感」だった。

なんていうか、ものすごく哲学的な話だなあと。

この「罪悪感」がヤジュルをヤジュルのままでいさせてくれなかった根本的原因なんですよね。
それは、ヤジュルもまた「死」は悲しいものだということに、この身体を得てはじめて気づくからじゃないかなと思うんですよね。

「墓」を踏もうとしたシーンはきっとこの個別ルートを際立たせるためにあるのでしょう。


誰かを悲しませること。
誰かを失って苦しむこと。
誰かが誰かを想って泣くこと。

それに共感できるようになってしまったことで、彼は大いにこれまでの生き方を続けることに対して迷います。
イヴもまた、シュドに出会いアタルヴァに出会い、ヤジュルに出会って、3000年間ひとりでは決して知ることができない感情を知った。
ある意味で2人は似た者同志ですからね。
だからこそ、ヤジュルの気持ちも、ヤジュルの戸惑いもわかるのだろうし、私だけはあなたを理解してあげなくちゃ、許してあげなくちゃいけないと思うのもとても理解できました。

でも、イヴも自分で言ってましたけど、皮肉ですよね。
確かにヤジュルが人類を滅亡させたから、イヴは今ここに存在します。
そう考えれば、私も共犯なのかもしれないな、とまではいきませんが、そういう思考にたどり着くのも納得かな。


☆ナノマシンの限界に挑戦

ヤジュルのラスト、ウェポンハンガーでガルガドさんが言った言葉は忘れられないですね。

戦争をして、ただユニオンが負けたというだけのこと。

たったそのひとことで、どちらかが許す、許さないという問題の話ではないことを表現しちゃうところは素晴らしかったね。
ガルガドさんの言葉だからこそ重い。

あとは、題にも書いたけど、ナノマシンは一体どこまでいけるのか!?みたいなルートでしたね(笑)
ロウと対消滅&地上汚染物質除去&ヤジュル&イヴの肉体精製……ってどんだけやねん

……と、思わずここは突っ込みましたが、まあわからんでもないからいいんですけどね(笑)
でも、地上を浄化するために、騎士たちは消滅しちゃうんですもんね……。
なにも犠牲は、ロウ&イヴだけじゃない……のだ!

まあでもそれにしても、ナノマシン万能すぎる……(笑)
っていうか、イヴのナノマシンがすごすぎる……。

ラストの「2人が帰ってきた!!」のシーンもすごく好きですね。
シュドとアタルヴァが青い空の下でとっても仲良さそうで、黄昏時に目を覚ます2人の幸せそうなスチルがとても美しくて、それだけで胸熱でしたね……!!!


☆その他


あっさりロウ&アルカディアが退場したのには若干、笑いました。
過去イヴちゃんのナノマシン、つええええええええ。

あと、地味に後半、あのナンパなヤジュルさんがログインなさらなくて私は寂しかった……!!
しょ、しょうがないんだけど、さ!!!(特典に期待しよう)

髪上げてるヤジュルより、髪おろしてる方が私は好きかな♡
ヤジュルさん基本冷静だからあんまりアツくはならないけど、台詞回しが飄々としているところは全体的に崩れなくて、とっても素敵でした……♡

悲劇エンドも辛いね……。
あんなバケモノみたいな姿で、中身はイヴちゃんなわけでしょ……。
ほんっと、ティアブレイドは悲劇エンドが容赦なくて……好き!!!!!!


ここまでプレイしてきて思うのは。

確かにこれは、過去イヴちゃんにしても現在イヴちゃんにしても……ヒロイン、なの、か?!って感じですね(笑)

いやー、面白いなあ。
ほんと、乙女ゲームにしとくのもったいない(暴言)



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