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鏡界の白雪 雑感&混堂優等 感想 [鏡界の白雪]





鏡界の白雪 予約特典(ドラマCD)付 & Amazon.co.jp限定 PS Vita & PC壁紙メール配信

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  • 出版社/メーカー: アイディアファクトリー
  • メディア: Video Game





キャスト的に絶対に外せなかった……んです!!!

という言い訳をしつつ、アレな設定、アレな世界観、「噛み」推しなプレイデモ……に感じる不安をぐぐっと飲みこんで、限定版購入しました、鏡界の白雪。

2ルートほど終わって(公式順無視しました)

意味が、わからねえ。(まだ予想通り)

でも。

気付いたら萌え転がってた。


……不思議。
すごく不思議。というか、奇妙???

この作品、大前提、根底にある設定に関してなんにも開示されない、つまりヒロインと全く同じ状態で恋愛をさせられるわけですが(半ば強制的といっても過言ではない)、そんな枠組み、ご都合主義が気にならなくなるくらいに、彼らとの対話のみで萌えさせてくるチカラがあります。
大学構内、カフェ、バイト先、街中でのデート。
そんなものすっごい日常的なイベントしか起きないのに、叫び出したくなったり、唸りたくなる一瞬がありましたね。

もうエンドまで終わっても。

はぁ?(゚∀゚)

というのが、ぶっちゃけ、感想。

でも「はぁ?」と頭がいいながらも、すんごい胸が疼くというか。
なんだろうね、乙女ゲーマー5年やってきたけど、こういう萌えは久しぶりだよ。

ただ、なんというか、何もわからないところにぽーんと放り出された1周目、「こういうものなのだ」と受け入れてプレイした2周目……とするうちに、なんとなく「何がやりたいのか」がわかってきます。

彼の狂気を映した世界が鏡界の世界という設定だけを見ると、いくつもの乙女ゲームの世界を渡り歩いてきた私たちからすれば「病むんだろ?病んで噛むんだろ?知ってる!!」という先入観をもって当然ですよね。

しかし、蓋をあけてみると、ものすごく普遍的な狂気のお話。
その狂気を、とても普遍的で、日常的な恋愛シーンの中に落とし込んであります。

だからヤンデレゲーというには少し違う。
恋をすることによって「生きていることの苦しみ」を知覚する。
うまく表現できないけど、そういう感じかもしれない。
恋愛感情における数ある側面の中で、こちら側を描く乙女ゲームはなかなか珍しいかもしれませんね。

しかし、だ。

かなり「察してくれ」系のゲームだと思います。
それは構成からも感じるし、全く説明する気がないシナリオからも感じられます。
プレイヤーが積極的に、歩み寄る必要がある作品、といえばいいのかな。

1周目終わって、つまんねー、と投げる方が少なからずいらっしゃるだろうな、とはすごく思いましたね。
それくらい、なんにも説明されない。

なんも説明されない。

そこを説明不足と切り捨てられるか、周回すれば明らかになるのか?と興味をそそられるかはかなりプレイヤーの積極性に、ね、左右されますね。

メインライターさんがトムさんなので、ほら、あの、ヴァルp……とかを思い出すと「うん、たぶんラストまで投げっぱなし!!」と、酷い予想をしてみたりもするのですが(笑)……でも、投げっぱなしでも、十分こちらは楽しいですよ。

会話で恋に落ちていく。
その過程がちゃんと描かれているように思います。

なんだろう、記号的な恋じゃないというか。
「恋は落ちた時にはもう遅い」
この理屈じゃない感じはすごく出ていると思いますね。この「理屈じゃない」というところを表現するために、鏡界設定があるのかな、そう感じられるようになってきますね。(マヒしてくる)

作品の系統としては、ガーネットクレイドル、ジュエリックナイトメアに近いかな?(お話の善し悪し関係なく設定的なもので)個人的にはガネクレが一番感覚としては近いかもしれません。

まあなんだ。
端的に言うと、好きってことだな……!!!

面白いよ。

意味不明だけど面白い。

完全に騙されてる気がしますもん、なんかね。
このざっくりした設定をゴリ押されたまま、恋愛させられて(何度もいいますが半ば強制です)なんで楽しめてるんだろう。
そんなに伏線が張られてるわけでもないし、ラスト超解釈だし、もうわけわかんない。
まあ、キャラクターデザインからそうだけど、何か新しい感じの作品を作ろうとしている感じはすごく伝わります。でもそんな奇抜な設定でもないんだけどなあ。ほんと不思議。

ゆっくり、彼らとの邂逅を噛みしめながらプレイしていきたいと思います。

あっ。

あとこれ大事。


エロく、ないよ!!!!!!!



それでは。
とりあえず初回に攻略しました、混堂優等。
ネタバレ感想です。














☆鏡界の世界に切り離された過剰なまでの「支配・独占欲」

「太ももを齧る」ことで落ち着くことからもわかるように、優等が持てあますのは支配欲、独占欲です。
多感な時期に養父母の間に実子ができたことにより、自分だけが血の繋がりのないことにずっとコンプレックスを抱いてきた優等。
そんな彼は、家族的なつながり、絶対に揺らがない絆というものを渇望しているわけですね。

ただ、その飢え、渇きに対して、末白への恋と比例して彼自身が認識を深めていくわけではありません。
そこが「鏡界の白雪」の面白いところかなと思います。

リアルな話、好きな人が出来た時、自らのネガティブな部分、というか、知られたくない部分を、彼女といい関係を築いている時にひけらかすことって絶対しないじゃないですか。だって嫌われたくないし。
彼も同様なんですよね。

でも、ふとした瞬間に無意識に「それ」をもたげる。

2人で食べようと約束していたチョコレートのオブジェが壊される。
気になる彼女が、他の男からもらったものを嬉しそうに店にくる。
ちょっとした嫉妬、お門違いな怒り。
そうした感情を、大人げなさ過ぎて笑えるようなシチュエーションで自己の中で爆発させるところがなかなかに面白い。

とてつもなく幼い彼の本音。それが彼は嫌いで嫌いで受け入れがたい。
そういうことを考える自分が狂気の沙汰だと思っている。
そういう意味での「狂気」なのかな、と漠然と思いましたね。

優等自身は、その幼さを認めたくないんですよ。
その自己内での葛藤が、彼女に受け入れてもらってもなお続く。

でも末白は「鏡界」を覗くことが出来るから、その幼さを知ってて恋に落ちているんですよね。それを知らない優等は、末白に対して恋情を募らせると同時に、いつ暴かれるのかと恐怖を覚えている。この双方における落差が恋のすれ違いをきちんと演出していてよかったですね。


☆「等しく優しい」という狂気

「誰にでも優しい」というのは、誰に対してもどうでもいいから。
自分が一番可愛いから、誰にも嫌われたくないから。

この「嫌われたくない」という本音は、彼の境遇にしっかり繋がっているわけですが……乙女ゲームではひっさしぶりに見ましたね、このテの拗らせ方。

でも、それは真理で「どうでもいい人」に対して怒りなんてわかないんですよ。
わが身が一番可愛い。誰かのためを思って怒るなんて、そんなことは正直な話メンドクサイ。
だから、末白ちゃんが「何故怒らないのか」と怒り出すところはとても共感できますね。それがいくら、しょうもない嫉妬であったとしても、どんな時でもへらへら笑って「しょうがないよー」って流されてきてたら、それは違うだろう、といいたくなるのも真理です。
好きな人であればなおさらね。

この蓄積している感じがリアルでよかったかな。
きっかけは、些細なことの連続なんだよね。

彼にとっては、自分を傷つけないのなら「どうでもよかった」。
他人の愛を渇望しながらも、決して踏み込むことはしない。
どこかで脱却したいと望みながらも(鏡界側を見てるとね)捨てられない。

それは他人との関係性を失う怖さじゃなくて、うまく世間と折り合いをつけてきた鎧を失えない。
そういう感覚ですよね。
そうした鎧をかなぐり捨ててでも、末白に手を伸ばしたくなってしまった。

それが、あの末白が不審者ともめる時のシーンでの「怒り」の表現に繋がってますかね(自信がない)

すっごい唐突なイベントだったけれども(笑)表現したいことはなんとなくわかりますよね。
素の自分を受け入れる、というのは彼の中ではそれはそれは大きな苦しみなのだけれども、この苦しみこそが、望んだ愛を手に入れるための絶対条件。

なのにだ。
この「受け入れる」という行為を末白ちゃんに肩代わりさせちゃうんですよね。
それがいけない。こういうところが優等ルートの醍醐味だと、私は思いました。


☆行き着く先はお決まりの「監禁」

女王様の目的が見え隠れする終盤。
鏡界の優等を唆した女王様は、鏡界側の優等が持っている「部分」を現実世界に発露させようとするんですね。

自分の代わりに、自分を受け入れてくれた末白ちゃんを奪われるかもしれない。
その可能性を示唆されただけで敏感に反応し、監禁に行き着くところは、ひた隠しにしてきた幼さの反動を表現するには十分だったかな。

「末白が自分自身に奪われる」というのはとても観念的で、想像の域を出ませんが、端的に言えば「どうしようもない」ということなのでしょうね。
だって、末白を自分のものだけにしたいと思いながらも、奪われたくない相手は自分なんですよ。
完全に破綻している。
だからこそ、今までずっと目を背けてきた自己を受け入れなければならないわけですが、末白に甘える。
末白がそこにいれば、自分が「受け入れられている」と安心できる。

突き詰めれば、末白への愛というよりかは、自己承認欲求を末白で満たす(ここもすごく面白い、他己承認欲求ではないんだよね、たぶん)ような、そんな恋愛なんですよね。

だからこそ彼の自己との問答は面白いですよね。
「お前ばかり幸せになるなんて許せない」
まるで女王様の台詞を借りたようにも聞こえます。

「お前」って突き詰めれば誰だよ、とか言い出すともう頭がわー!ってなって、わー!ってなるから、とりあえず末白を束縛するという、自分にとって解りやすい行動に流れていくんだろうな。人間って楽なほうに流れるからさ。


☆分岐の意味

この作品面白いのは、いろいろやってみて、分岐したエンドを見て初めて、罪と罰の意味合いがおぼろげに掴めて来るところですね。
優等の場合は、鏡界エンドを迎えるためには好感度は関係なく、鏡の世界でどれだけ罰を受けたかが関係しています。
逆に、好感度が高く、罪を重ねる方が彼を本当の意味で救い出す結果にたどり着く、という感じでしたね。

誰のとっての罪で、誰にとっての罰なのか。
2周プレイするとおぼろげにわかってくるのですが、それはまた後ほど。

ただ、このルートにおいて、罰を受けることは「彼にとってはよくないこと」に繋がっているというところが面白かった。
このルートにおける「罰を受ける行為」(つまりは太ももを噛まれるということですね)は彼の甘えを許してしまう、そんな感じで捉えられるのですよね。
彼を甘やかすだけ甘やかしてしまえば、最終的には鏡界世界に、独占欲の塊のような太い鎖でつながれてしまう。甘やかすことが、混堂優等にとって毒となる。
でも、それは私の主観ではあるわけですが。

「罪を重ねる行為」というのは逆で、彼の甘えを許さないことです。
その甘えをはねのけることは、末白に「肩代わり」させたがる彼を精神的な自立へと導く一端を担っている、みたいですね。


うんここまで、いろいろ書き殴ったけど。

……ごめん、もしかしたら半分創作してるかもしれないね!!!!(笑)

でも、そういうとても内面的なお話だということは挟まれるモノローグとかでもわかるし、間違ってない、と、思いたい……?
だからこそ、察してくれ系ゲームだ、と前述してみました。

それにしても。
キナコさんの描くキャラクターの表情は秀逸。
OPや登場紹介で入るカットの優等の表情差分(現実&鏡界)は、プレイし終わった後だとものすごくわかる。
なんって幼い、駄々をこねた子供がするような表情なんですよね。

なんかわかんないけど面白いなあ。

話の意味はよくわかんないんだけどね!!!!!

余談ですが、岸尾さんのこういう演技は大好きです。
乙女系では多いイメージです、岸尾さんこういう役……。

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