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ニル・アドミラリの天秤 鴻上滉&鵜飼昌吾 感想 [ニル・アドミラリの天秤]




3人やってだいたいわかってきました。

話の展開がそう、3人ともかわらない(゚∀゚)

さくさく攻略できますね。


それでは、滉、昌吾ネタバレ感想です。













☆鴻上滉

彼もツグミちゃんの同僚の一人ですね。
寡黙で何を考えているかわからない、ちょっととっつきにくい人ですが、映画に感情移入して涙するという一面を持ち合わせている一見クールなんだけれども、人情味のある青年です。
そんな彼が、実はカラスと呼ばれる闇オークションの元締め組織の一員であることがわかるこのルートでは、カラスとしての使命と、ツグミちゃんへの愛情との間で揺れ動くお話。

・華族に対する偏見、血に対するトラウマ

彼は四木沼喬の異母兄弟であることがわかるこのルート。
同じ男の血が流れていながらも、母親の身分によって喬とは全く違う扱いを受けてきたうえに、さらにそのことを決定づけるようにして起こった母親の自殺、その処理のされ方を目の当たりにしてきた彼が華族に嫌悪感を抱いているのは当然のことですね。
それが「これだからお嬢様は」とツグミを区別する所以でした。
血に対するトラウマも、なかなかに壮絶だとは思います。

華族といえども個人差がある、というのは頭ではわかっていながら、汚れた世界、不条理な世界を知らないツグミを最初は、何も知らない世間知らずのくせに、とどこか冷たい態度で仕事ぶりを見つめているところはキャラクターがなかなか立っていて良かった。

年齢、性別、身分、職業で区別されることが残るこの時代。
揶揄されるフクロウという仕事、平民出の女から生まれた子供、ならざるをえなかったカラスの構成員、そんな風にあらゆる色眼鏡で見られて、それを甘んじて受けてきた彼だからこそ、彼もまたそういう考え方に捕らわれていることに気づかない。
そのことがきちんと描かれている点は素敵でした。

・なにがしたいの????

彼の本質がどこにあるのか。
それが本当にわかりにくかったです、このルート。

カラスとして動くべきなのか、フクロウとして動くべきなのか。
彼の中で迷いがあるのもわかるのですが、とあるシーンではツグミを庇い、とあるシーンでは俺はカラスの一員なんだぞと脅してきたり、ちょっと意味がわからない、かな。

ツグミを大切にしたい、でもツグミはカラスに狙われてしまったから、喬が欲しているから喬の元に連れて行かなきゃいけない、そうしないとだめなんだという強迫観念が彼の中で根付いてしまっていることはわかるので、彼の中では筋が通った行動なのだろうけれども、ヒロインとプレイヤーから見るとほんと「(さっきは連れて逃げて、今度はカラスの一員にしたがるというのは)一体あなた、なにがしたいの???」と言わざるを得ませんでしたね。

なんだろうな、この喬が個人的にツグミを気に入ってわが物にしようとする、というところも若干陳腐で、しかも成金の財閥にしてはやり方がすんごいただのチンピラみたい(押し倒して無理やり、みたいな?)なので、正直興ざめ、かな。

滉は、結局兄貴にツグミとられたくなかっただけ、みたいな雰囲気に落ち着いちゃうところが、うーん、あんまりな……。
いや、まあそりゃ嫌なのはわかるしさ、怒りたい気持ちもものすごくわかるんだけどさ、バッドエンドとかちょっと、処女じゃないとそんなにダメなのかい?みたいなね、思っちゃうよね。
なんかもうツグミちゃん殺されちゃったみたいにさ、嘆き悲しまれちゃったけどさ、諦めるのほんっと早いよね、彼ね。

あと、ハッピーエンドに関しても、裏切り者に優しい世界ですよね。ホント。
まあ、片桐さんの作品はどれもそうなんですが。

・恋愛シーンに関して

ごめんなさい。
たいした感想、が、ない……。

片桐さんの描く恋愛シーン自体はすごく好きなんだけど今回本当に恋愛過程がいまいちよくわからない(好きになるきっかけまでは丁寧なのに、キスしたりそれ以上の展開になるまでが一瞬で、何がそこまで気持ちを燃え上がらせるのかがまったくつかめない)ので、本当に、よくわからない、という感想になって、ですね……。

まあでも、あんな風にいきなり、裏切り者は俺だとかカミングアウトされて押し倒されてなんかされても、なあ……。

完全に男のエゴだよね……???

グーで殴りたいわ。
好きだったとしても一瞬でさめるわ。

このさ、やらかした感じが後々のシナリオに生きてくるんだったらいいんだけど、本当にこの無理やりやられるシチュエーションを楽しめ、みたいな感じだからなあ??

私にはよくわかりませんでした。




☆鵜飼昌吾


現首相の息子。
ツグミの弟、ヒタキと同じ日に違う稀モノに影響を受けて自殺未遂をして、フクロウたちが住むアパートで保護されています。
華族であること、首相の息子であることもあり、彼もまた「籠の鳥」のひとりです。そのせいもあり非常に固定観念、生来植え付けられた常識に捕らわれたものの考え方をしていますが、フクロウたちと生活するうちに彼本来の性格が氷のように溶けだしていく、そんなお話になっております。


まず一番つっこみたいことから。

何故、首相の息子がこんなフツーの、警備もなんにもないアパートで保護されるんだ……????

別にフクロウは警察でもなんでもないしなあ……。
まあ稀モノに当たって(という言い方も変か)おかしくなっちゃった子だから、間違っちゃいないとは思うんだけど、うーん、不思議でした。

もしかして鵜飼首相こそがアレで息子は体よく追放された系か、と思ったんですがエンドまでみたらそうでもなく、子供のためを思って、みたいですね。
まあ、百歩譲ってかわいい子には旅をさせよ的な考えで栞さんに預けた、でもいいんだけど、なんでこんなにも「うちのアパート、首相の息子がいてな……」と書店の店主やらマスコミやらにバレバレ……というのが気になって気になって気になって、鵜飼くんどころじゃありませんでしたね。
たぶん犬養家をイメージして描かれている鵜飼家、最後暗殺されるくらいいろんなところから狙われてるってことなんだし、もうちょっと……。


・夜な夜な本を燃やす

本をひとつひとつ、無言で燃やしていく昌吾の姿は、とても美しく、非常にわくわくしたのですが、コレが意外と大した理由がなかった。

私が理解できてないのかもしれないのですが、単に本が自分の人生を台無しにした、そのことに恐怖と憎悪と、さらにはそんなものに負けた繊細な己に対する失望、そんな感じで憂えているということなのですよね?

うーん、それならば本をアパ―トにもってくること自体に矛盾を感じましたね。
何故アパートに自室の蔵書を持ち込んだのか。
きっと愛着があったからに違いないんです。
しかし、シナリオの中に彼の、本に対する愛は感じられなかった。

というのも、あんなに蔵書が多い、という記述があるにもかかわらず昌吾が本について語るところはほぼなかった。だから、燃やしている時に「彼も本が好きなはずなのに、切ない」とツグミちゃんに言われても、そうか?としか思えなかった。
燃やしても燃やしてもやはり活字からは離れられない、物語が大好きなんだという演出があってもよかったと思いますね。ラスト、彼は実は笹乞の処女作のファンで、その一節をそらで唱えるというようなシーンもあるからこそ、惜しかった。
惜しかったよ。
(どうでもいいけど、私はどのルートでも笹乞のどうしようもなさが好き、これぞ作家の苦悩、稀モノが作家にとっては「毒」であり「薬」であることが体現されているかのようなキャラクター)

どちらかというと音楽鑑賞、ジャズの方に気持ちがいってたような……それにしてもジャズについてもほっとんど出てこなかったよね、うーん。

うーん、キャラクターはとっても可愛かっただけに、お話の内容が???でした。


・最終的に尾鷲秀樹という人がわからない


まわりくどいよね……。

とにかくまわりくどい。

昌吾くんに、栞さん撃たせて自殺させようとするところまではよかった。
そこからが、うーん。

雉子谷が裏切って、それを尾鷲が雇っていた(笹乞さんがいるのも、うーん)というのはもう、まさに昌吾がツグミを守るというシーンのために作られたようなおあつらえ向きな舞台ですよね。

何がしたかったんだろうか尾鷲さんは……。
のこのこと私ガ黒幕デース、みたいに出てきて、よく軍人なんかやってるなこの人……。

そして、こんなおっさんまで女としてのツグミを欲しがるのは、もうお腹いっぱいだよその展開、といいたくなるくらいアレで、ちょっとげんなり。


・恋愛について

素直になれないだけで本質はやさしい昌吾くん。
ツグミのおせっかい、深くは触れずにいてくれるアパートのみんなのやさしさによって、彼は次第に態度を軟化させていきます。

ビーフシチューをつくるくだりなんかは最高に可愛かったですね。
料理を褒められて自慢げにしているところもすごく愛らしかった。子供みたいな彼はどこまでも子供みたいで、尾鷲の求婚に苛立ったり、紫鶴のからかいにも真っ赤になって怒ったり、そこが徹底されていたのはとても良かったです。

ただ、こんなにも優しいことが強調されていた彼も、告白→即貴方が欲しい、ブラウスびりびり、みたいな展開は。

ツライ。




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