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大正×対称アリス epilogue 感想 [大正×対称アリス]




大正×対称アリスepilogue通常版

大正×対称アリスepilogue通常版

  • 出版社/メーカー: Primula
  • メディア: DVD-ROM






どうしても!

どうしてもクリスマスにアリス様を救いたくて、発売日当日、いろんなものを差し置いて夜通しプレイしました。

大正×対称アリスepilogueでございます。

いやー。
時間はだいぶたってしまったのですけれども、ちゃんと感想残しておきたいので、今頃かきかき。
ほんと、昨年はこの作品にいろいろと楽しませて頂きました。

あ、もちろん今年はキャラクターソングシリーズが発売になるわけでして、そちらもとても楽しみなのですが、うーん、やっぱり本編、ストーリーそのものがきちんとラスト、epilogueまでキレイに発売され終えて、内容的にもきっちりと幕が引かれたというところに、寂しさもありつつ満足感と達成感を覚えるあかりなのでした。
ほんと、見届けられてよかった。うんうん。
というか、そもそもきちんと最後まで発売されて本当にうれしかったです。

もう少し、前作「死神と少女」のようにひとつに集約されるような物語かなと予想しておりましたが、今回はちょっと違いましたね。
でも、まさしく「エピローグ」に相応しいエンディングだったと思います。

どちらの作品も、読後感といいますか、余韻といいますか。
全然タイプが違っていて、どっちとも好みです。

それでは、もうepilogueですし。
ネタバレ感想いきましょー♪

続きからどうぞ(^^)

あ、あと断っておきますが、ep1~ep3までプレイされた方にしかたぶんわからない書き方をしてしまっておりますので、その点だけご注意くださいませ。

ネタバレ必至ですよ……!!!!!

もし、このシリーズ気になっていて、感想読んでからやろうかな、という方は、出来ましたらぜひご自分で、あなた様の王子様たちを幸せにしてあげてください!!!
何の知識もないまっさらの状態で楽しんでいただきたいというのがあかりの願いでございます……!!


それではどうぞ!



epilogueまで終わってしまうと、これは「アリステア」という少年の心の中に広がる「鏡の中の世界」だけのオハナシでしたね。

赤のキングがチェックメイトされるところで、物語はおしまい。

乙女ゲームなので、どこか「アリステア」という少年像が浮かび上がってからは、epilogueは現実世界のアリステアと有栖百合花のお話もあるのだろう、となんとなく思っていましたが、あくまでもそれは目的でした。
そういうシンプルさが案外個人的には気に入っています。

正直な話、百合花同様、プレイヤーが待ち焦がれていたに違いないのは「アリス」という存在との触れ合いでした。(たぶん)
だから、アリスを差し置いてアリステアと恋愛する話になると、若干の違和感があるとは思っていたんですよね。お話の面白さとの比重を考えたときにどうなのかは、この物語の作り手側の判断でしょうし、それはそれで受け入れられるとはもちろん思うのですが。

アリステアとの恋はここから(グランドエンド)はじまる。

童話らしく、They lived happily ever afterで絞めた今作品の結末は、個人的にはepilogueに相応しい幕引き(つまりは鏡の世界へ別れを告げる)だったかなと思いました。

忘れないようにちょこっとツイートしたのですが、なんとなくスーパーマリオを連想しましたね。
プレイヤー(有栖百合花)は、何機もマリオ(アリステア内の百合花)を操って面(それぞれの人格)をクリアしていき、最終的にピーチ姫(アリステア)にたどり着き、救い出す。
アリスはさしずめキノピオかな?(笑)

そう考えるとすごくわかりやすいな、って!!
なんか思って!
思っちゃったんだよ!

結局は「アリステアを目覚めさせること」がこのゲームの目的であり、ルールであった。
そういうことですよね。


★鏡の国の「アリス」

まさに「対称アリス」。

シリーズ通して出てきた「アリス」は、鏡の国のアリスでした。
その名の通り、彼はアリステアの人格ではなく、アリステアの「もうひとつの顔」ともいうべき存在でした。
アリステアが思い描く理想。
こうなりたいなと願った自分像。
それが、彼の心の中に住む「アリス」でした。

彼は、初恋の少女に対してかっこよくありたかったので、とっさにいつも思い描いていた「アリス」の真似をしました。
口達者で、自信家で。
いつでも僕は僕だと、胸を張っている。
男の子でありながら、髪にリボンを結んでも別に恥ずかしくはない。
これは個性だ。
そう言える、強いアイデンティティをもつ理想の自分「アリス」になりきったアリステア。

「アリス」はきっと「アリステア」という人間の「自尊心」のようなイメージもあるのかな?
自己に対して肯定的な部分。
幼少期、泣いている少女を笑顔にし、彼女の「王子様」であったという自信。
この部分だけが鏡の国で独り歩きしている状態、それが「アリス」なようです。

アリステアが睡眠薬を大量摂取して、無意識下にある「深層(真相)世界」へ迷い込んだ時、彼の現実の顔である「アリステア」の部分の意識は完全に闇に飲み込まれて、ただの「アリス」になってしまった「彼」。
自分が自分だと認識できないと飲み込まれてしまう「無意識」の世界で生き残ったのは、当然「アリス」である部分だったわけですね。

そんな自信家の「彼」でも、葛藤した。
迷いがあった。
彼はアリステアでもあるから。
それが現れているのが魔法使い編。
つまり一面、WORLD1だったんですね。

僕は君で、君は僕。
だからこそわかることがあり、だからこそ不甲斐なさに苛立つ。
だからこそ目覚めることが怖くて、だからこそ百合花の手を振り払えない。

きっとアリスは賢いから、魔法使いに遭遇し百合花を導けと言われ、百合花に暗闇の中で初めて会った時、彼女に「私は私だ」と言われた時、ある程度の覚悟を決めたに違いありません。

僕たちのお姫様はやっぱり「彼女」だ。
今でも僕たちを王子様だと信じて疑わない。
僕たちのお姫様は、泣いているだけじゃ物足りなくて「こんなところ」までずかずか乗り込んできた。
僕たちが向き合えなかった、人格を作ると共に切り離してきた過去の傷。
彼女は、それをなんとも鮮やかにハッピーエンドへと彩っていく。
……強引なのがたまに瑕だけれども。

そんな「彼女」を繰り返し見ているうちに、「アリス」の心は動かされ、皮肉なことに「アリス」は失われていく。
アリステアの心が穏やかになるのと比例して。
きっと白雪編の序章が、最後なんでしょうね。(違うな、たぶんep1の序章が最後な気がします、ごめんなさい!)
彼が彼らしさを失って(素直になる)、いろんなことを認めているような気がするのは、エピローグをプレイしたからなのかな。ちょっと、切なくなりました。

アリス編では、彼は各人格が主人公の世界を駆け抜けて逃げ回ります。
きちんと「しっぽ」を出して、百合花を導きながら。
どこか、不思議の国のアリスに白兎を追いかけさせて、別世界に飛び込ませるような、そんなコミカルなイメージで有栖百合花はアリスを追いかけて、それぞれの人格がハッピーエンドを迎えた世界を確認していきます。

私が望まれた世界はここじゃない。
それならば、私はなんのためにここにいるのか。
アリスは、最後の「有栖百合花」に、自分の存在意義を認識させるために逃げ回るのです。
三時のおやつよりも大好きな。
きっとアリステアが目覚めたときに見せるだろう、「アリス」は見られない百合花の笑顔のためだけに。


★運命の青いリボン

対称的に結ばれた青いリボンはいうまでもなく、百合花とアリステアを結ぶ、絆のリボンでありました。
しかし、ただそれだけではなく、アリステアとアリスを結ぶものであったともいえるかなと感じました。

彼はどんなに苦しい時も、どんなに辛い時も、百合花とつながっているリボンを外すことはしなかった。
それは、おそらく彼が百合花のことを想っていたというよりかは、「あの頃の自分」を忘れたくない一心だったように思います。

「アリス」でいられた、彼女の前。
あの、別荘でお姫様と一緒に遊んだ暖かな日々を示すそのリボンは、彼にとっては唯一残された「何か」だったのでしょう。

残されたものであればなんでもよかった。
他者とつながっていた証であればなんでもよかった。

彼は、お姫様との再会を信じていたわけでも、過去と、自己と向き合おうとしていたわけでもありません。
前向きな意味でつけているリボンでは、きっと、なかった。

それでも、そのリボンこそがお互いをひき合ったに違いない。
再会して、百合花を覚えていないといった彼の、髪に結んだままのリボンを一目みた瞬間、百合花が運命を感じてしまうところは彼女の、「王子様(運命の人)」に対する憧れが非常に強いことを感じることも出来ます。

そして、そのリボンはやがて、有栖百合花と再会することにより別の意味をもっていくようになります。
アリステアにとっては、なかなかにフクザツだったと思います。
あの頃の見る影もない自分に結ばれた青いリボン。
そのリボンを彼女から奪って絆としたのは、対称の彼「アリス」だからです。

有栖百合花が好きになったのはきっと「アリス」の僕だったに違いない。
このリボンがあるから、彼女は「アリステア」に優しくしてくれるに違いない。
アリステアの中にいるアリスは、まごうことなく彼自身の一部であったはずです。

しかしそれにまったく自信がもてない彼(他人格が自分の中にいると認めてしまっているのも理由にあるでしょう)は、表面化していない自分自身をもどこか「他者」として扱うようになります。
そんな葛藤がありつつも外せなかった。
あそこからまた、一人になるのは、きっと想像を絶する怖さです。

最終的に、彼は鏡の国のお姫様、有栖百合花のためにアリスを自分自身とは違う「個」として認めるという結末を迎えます。
このアリス編だけは他とは逆で、ポーンとして作りだされた有栖百合花のために、アリステア自身がギフトを残す、という構成になっています。

この時、アリステアはリボンを外しているんですよね。
たしか病室のベッドのリボンも取れ掛かっている感じだったかな?
このリボンは、やはり「アリス」の象徴でだったのだろうなと思います。
「アリステア」が「アリス」に縋っていたことを認めてたからこそ、ここから「アリステア」としての人生が始まることを示すでしょう。


★王子様を狂わせたお姫様の「本音」

私は、epilogueの何が好きかというと、この、有栖百合花の重すぎるまでの愛が彼を壊したことが明らかになるところなんですよね。

素晴らしかったです。
百合花の愛は、本当に甘すぎる毒のようなものですね。

彼のすべてを肯定することが愛ではない。
彼のすべてを理解することが愛ではない。

だけど、王子様が救われると信じて、盲目的なまでにアリステアに尽くす百合花。
その行動の躊躇いのなさ、ゆるぎのなさ(そう見えているだけなのですが)には、絶対に私が王子様を救ってみせる、私が救わなければだれが救えるのか、という驕りが見え隠れします。
そんな彼女に対して皮肉にも「彼女のことは好きだけど少し苦手だ」とアリステアは吐露します。

あなたのことを理解したい。
あなたは間違ってない。
あなたは悪くない。

非の打ち所がないお姫様にそう、許されることこそが。
王子様だと言われることが。
どれだけ辛く、みじめか。

きっと百合花が当事者でなければ、そのことに気づいたことでしょう。
でもそここそが、客観的に見た彼女の「異常性」だった。

彼のために婚約者になった。
彼のために言葉遣いも変えた。
彼のために窓ガラスも割った。
彼の人格すべてを愛した。
彼の中の一人と密かに契約をして、彼の人格を理解しようとした。

彼が来てからというもの、百合花の日常はすべて「彼のため」のものになりました。
そんなすべてを捧げてきた彼から泣きながら告げられる、「君の愛が信じられない」という言葉。

じゃあわたしはどうすればよかったの。

彼女は、そうしてリビングの机に顔を伏せて泣くのです。
グランドエンドまで見て初めて読める、この百合花の本音。

私は、なんだかこの一言で、有栖百合花ちゃんのことが大好きになりました。

何も平気なわけじゃなかった。
彼女はちゃんと、いろいろなことに傷つき、疲れていた。
自分を納得させようと必死だった。
彼が傷つくことをものすごく怖れていた。

もちろん、私こそが救って見せるという驕りや過信はあったでしょう。
でもそれだけじゃなかった。
彼女は彼女なりに、アリステアの顔色を伺いながら、それこそ彼女もまた「アリステアを救うべき有栖百合花の理想の姿」を演じていたことがわかって、それがあの「鏡の国」につながったことを想うと、彼女が繰り広げたなんとも孤独な(協力者はいるものの誰にも理解はしてもらえない)戦いのすべてが愛おしくて愛おしくてしょうがありませんでした。


★アリステアの、アリステアによる、アリステアのための世界

プレイヤーが最も気になっていたキーワード「大正」の意味は、「大正デモクラシー」からきた言葉遊びでした。

デモクラシー!?!?!?

そっち!?
っていうか、大正要素、そこ!?!?

それ実は言葉遊びするための後付けなのでh……ごにょごにょ、みたいな驚きもあったわけですが(笑)まあ、そうであってもそうでなくてもうこちらとしては「そうか」と納得せざるを得ない……ですね!!!

まあでも、アリス氏とありす氏の発言からは大正時代とは考えにくいかも?みたいなところはありましたもんねえ。おいらびっくりだ。

アリステアという世界を、アリステアを構成するみんなが、アリステアの未来について考える「話し合い」。
最初はアリステアの不甲斐なさであったり、アリステアが起こした行動を否定的にみる反応を示す人格もあるも、次第に全員が彼の話に耳を傾けるようになっていき、有栖百合花の幸せを願って、彼の願いを聞き入れます。

このように、ようやく深層の世界で彼らに会えたアリステアが、彼が辛い過去を押し付けてしまった人格一人一人に対して、感謝と許しを乞う姿が、非常に穏やかで素敵でした。
この「デモクラシー」の前に、百合花が、他の百合花が救ってきた人格の世界を通ってきている、というところがいいですよね。

現実世界の有栖百合花がやりたかったこと。
それは、彼女の愛を分割すること。
その真意を、2人の「Alice」が受け止め、叶えること。

それは、この一連の流れがあってこそのような気がしました。

なんというか、百合花だけでなくアリステアも、同じように各世界を振り返っているように思うんですよね。
アリスを通して。
それは、とても個人的な解釈だとは思うのですが。

プレイヤーとしては、この「話し合い」に対しては、もう少し殺伐としたものを期待しちゃう(他キャラはいい、魔法使いさんもうちょっと頑張れよというのが本音)ところもあるんですが、有栖百合花から「物語」を贈られた彼らが、アリステアに対して攻撃的に出るわけもありませんもんね。
すべてを否定することになってしまいます。

またアリステア以外の人格を選ぶエンド、というのも、有栖百合花が王子様アリステアに妄執しているという設定が覆ってしまうので、それも難しいしねえ。

あと、個人的にとても嬉しかったのは、彼がやはり百合花の予想した通り「深層世界の人格たちに会いに行くために、眠りについた」というところでした。

彼は、百合花の、環境的な、精神的な限界を悟って、勝負にでた。
二度と目覚めることがないかもしれない世界へ、臆することなく旅立った。
その覚悟は、王子様に残された最後の矜持からくるものだったことが解った時は、とても嬉しかったです。
アリステアはやっぱり、有栖百合花の唯一の王子様だった。

一方でこの事実に深く傷つく魔法使いさんには胸が締め付けられましたね。
彼にとっては、おそらく生まれてから一番の痛みだったのではないでしょうか。


★テーマは「個性」

「個性」とは何か。
やはり、作品を通して描かれたテーマは、哲学的なものでした。

冒頭で、有栖百合花は「マリオ」みたいだといいました。
確かに、この物語でも、ひとつひとつの人格を救った百合花はひとりひとり違う「百合花」かもしれない。
でも、今回のアリス編で鏡の国を通り抜けていく際に、記憶を失ったにもかかわらず彼女は、それぞれの人格が欲しい言葉を口にし、欲しい態度を示していきます。

それこそがおそらく有栖百合花としての「個性」であり、有栖百合花足り得る証拠なのでしょう。

また、対話のシーン。
魔法使いはいいます。
「僕は僕だ。アリステアじゃない。」
すべての記憶をもってしても、自分が「アリステア」だとは名乗れない。
記憶が「個」を認識する根拠にはなりえないのです。

「僕の中にいればいい」
アリステアはいいます。
統合されることを覚悟していた各人格に、彼は「個性」を認めます。
身体を持たない各人格を。
そして、自分の大事な想い出にも。


何をもってして「個性」というのか。
そのことに対するひとつの答えを提示しているのが今作品だと思います。

身体がなくても。夢の中にしか存在しなくても。
記憶が欠けていても。自信がなくても。
すぐれた能力がなくても。想い出がなくても。
「僕は僕でありたい」
アリステアは凪いだ心で、青いリボンを解き心象世界に虹をかけます。

「ありす、僕は君の鏡だ」
「あなたが鏡にうつった私を認めてくれるから私は私だって自信がもてる」

そんな二人の「Alice」の物語は、すべてここから始まりました。
「君が僕の存在を認めてくれるなら、僕も君の存在を認めるとしよう。」

序章での彼らの邂逅は、まさにルイス・キャロルの名言につながっているように感じます。

鏡の国の中のみんな、末永くお幸せに。
現実世界の2人、いっぱい自分を、相手を認めて、愛してあげてね。

みんな大好きです。
本当に素敵な物語をありがとう!




以下おまけ。


★バッドエンド他感じた事もろもろ

・お姫様を目覚めさせる「あれ」のシーンは最高に可愛く切なかった
→あそこのアリス様の慌てふためきようといい、キスの仕方といい「聞き↑分け↓いいなあ↑」の発音といい「ちょっと待ったーあ!!」といい、もう可愛すぎて何度見たことでしょう。
そして、アリスくんからキスされた時の百合花の涙の切なさといったら……!!
あそこだけでもう「アリス編」の恋愛イベントは満足してしまった感はありました。ほんと小学生みたいな可愛さだな……!(アリス誕生の経緯を考えると当然か)
あと、ホウライエソどんだけひきずるねん。

・どこまでも百合花に甘い魔法使いさん
→実は百合花と寝てなかったことがわかる「もうひとつの物語」。
本当にどこまでもアリステアに対しては意地が悪く、百合花には甘い。経験がないであろうアリスくんを騙すことなんてきっと魔法使いには造作もないことでしょう。
彼が女王様からもらったものは、それこそ「あなたの存在を認める」ということだけだったんですね。
「不幸せなわけじゃなかった」
対話のシーンでそうつぶやく魔法使いさんのことを想うと、どうしてどうして、と魔法使いの代わりに泣く黒猫ありすちゃんのことを想うと、とっても苦しくて、でもちょっとにやけちゃう事実でした。

・バッドエンドは「この物語がいかに綱渡りだったか」を示す素敵なひとつの結末
→正直、このエンドはあるような気はしました。というか、なかったら緊張感が半減するというか……。
彼を更生させる、もっとも手っ取り早い方法は「有栖百合花」が主人格となり、アリステアの人生を切り開くことだからですね。
それをアリステアが望んでいるかどうかは関係がない場合、ですが。
その結論に、行き着きかねない「目的のためなら手段を選ばない」のがデフォルトの百合花さんなので、彼女のうちの一人が目的をはき違えたらどうなるか……というエンドがあるというのは、とても素晴らしかった。

そして、最後の現実の有栖百合花がこぼす「もう疲れた」という言葉。
彼女が彼女であるためには、これ以上の失敗は許されなかったという現実が突きつけられています。
彼が、ではなく、彼女がもう限界だった。
それを示す素晴らしいバッドエンドだったと思いました。
だからこそ、アリステアの覚悟が映えるなあとうっとりしてしまいましたね。

余談ですが何が素晴らしいかって、松岡さんの中の「百合花像」ですね。
いやー、いい女王様でしたわ。素晴らしい。百合花(現実)に「あなたには出来ない?」とささやきかけるシーンなんて、最高でした。

・赤ずきんに笑いかける白雪と本音をぶちまけるかぐやん
泣きそうになりました。
感情表現希薄なツートップが、こうして感情を表に出している、という事実だけで嬉しいような切ないような、とっても嬉しかったです。
白雪の笑顔、本当に可愛かった。
そしてそれに微笑みかける赤ずきんも、とっても微笑ましかったです。

・「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」
→クイーンである魔法使いさんが、最後の最後にアリステアに贈る言葉。
 二度と立ち止まるな。
 二度と振り返るな。
そんなエールでアリステアと有栖百合花を送り出す魔法使いさんのことを考えると……叫びだしそうでした!私!!



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みらるか

対アリ 終わったので感想見せていただきました!

発売時期が空いていて、1,2,3,4とプレイするには
そのカラーがあまりに異なっているのが
さほど差し障りなく受け入れられちゃうんだろうなあというのが一番の感想です
通しでやっていると、不気味なほどの違和感がふつふつとw
特に3に入ってすぐ、2のヒロインへの疑惑がもうねww 

DID(解離性~以下略 扱ったもの非常に多いですけど
よくまとまっていて好感が持てました
ただ ハピエン?は危ういですねww いつまで持つんでしょうか
いやいや、そのための布石としてBADがあると考えればいいのかw

DIDは人格を統合することが必ずしも治癒にならないと言われていますし
イマジナリーフレンドとしてのアリスなどはアリステアにとっては
いつか眠りにつくものなのかもしれませんが 
このお話の肝である有栖百合花がアリステア可愛さのあまり
すべての人格を囲っている限りは、彼らは「17人のわたし」のラストのように
鍵をかけていってはくれないのではないかっていう点です

そう思うと BADは一番の大団円なのかもなと・・w

キャラ的に好きなのは かぐや>魔法使い>アリス
お話的には 赤ずきん>グレーテル>アリステア
こう見ると 私って偏ってるなあw


by みらるか (2016-06-06 08:42) 

あかり

>みらるかさん

対アリお疲れ様でしたー!

いや、発売期間あいてても、みなさん違和感抱えまくりでプレイしていた印象がありますよ(笑)TLすごく面白かったですよ、発売を待ちかまえ、リアルタイムでプレイされたユーザーさんたち、1から疑惑(笑)や考察とびかってて、面白かったです。

このライターさんの前作、死神と少女をプレイしてPC版プレイされてる方が結構周りでは多かったので、もう彼女の描く世界や設定の癖といいますか、把握している状態でいろいろつぶやかれている方がいて、そういうの読ませて頂きながら次巻に想いを馳せる、というような楽しみ方を出来たので、とっても昨年は乙女ゲ充してましたw


DIDを取り扱った作品はたくさんありますが、そうですね!
多重人格モノとしてまとまっているのか、リアリティはあるのか(そもそも症例が少ないそうでリアリティを語るのはナンセンスだそうですが)なんてことを考える前に対アリは乙女ゲーという分野では物語としてとても完成された作品だと思います(^^)

んー!
個人的には、記事にも書きましたが、アリステアはピーチ姫、みたいなイメージがあるので、特にここから、アリステアと百合花の物語云々についてはあまり考えたことがなかったですね(笑)

ごめんなさい、「17人のわたし」を存じあげないので、今度勉強しときますね!

バッドエンドも含めて無駄なエンドがないのが対アリの特徴だなあとエピローグまでプレイすると思いますね!

おお、かぐやさんお好きなのですね!
それは意外でしたwww

魔法使いさんは完全に不憫萌えですねー……!!

ではでは!
また遊びにきてくださいませ\(^o^)/




by あかり (2016-06-06 14:50) 

みらるか

いつも お返事ありがとうございます!

17人・・の件はちょと不親切でしたすみません
カレンというDIDの女性の17の人格を統合を9年かけて遂げた精神科医のお話で
世話役的な人格が最後に、他の人格の住む部屋?の鍵をおろします
って宣言をするんですね 
それで一応の決着ってラストになるんですが。

ダニエルキイスの5番目のサリーも似たようなお話ですけど
最後の人格統合のとき めでたしめでたしと思われるのですが
自分の中で誰かが 「彼女なら大丈夫」って答えるんですよね
はあ?お前は誰だ・・wっていう恐怖。

どちらかというとアリステアの問題は今後のほうが課題に見えます
たぶんに有栖百合香のせいで!ww

かぐや・・あのじっとり嫉妬深い感じがいいですww
グレ君のように発散できない分 内に内に向かって行く感じw
「お腹見せて!」っていうとこで 実は飲んでいたヨーグルトドリンクを派手に吹いて
キーボードが悲惨な目にあいました・・・。

魔法使いさんは もう不憫なんてものじゃない!!
最後の最後まで報われず もう一つの物語で結ばれてもいないとわかる
彼の救いはどこにもないですよね
黒猫ちゃんが寄り添ってくれたとしても、眠らない世話係として
リアル百合香とアリステアを見つめ続けるわけですからww

2度もお邪魔してすみませんm(__)m
by みらるか (2016-06-06 15:28) 

美月

初めまして!
vita版をようやく終わらせたので、私も見させていただきました〜
いや、やっぱり好きなキャラはアリスと魔法使いさんなんですよね

アリスの目覚めの「あれ」のところも、あの流れが面白くて微笑ましかったんですよ
声優さんが本当に演技が上手で……
あかりさんが仰っている場所の他にも、黙っていてと言われた後の「はい」もすごくツボで、何度かシーン回想で見ています(笑)

魔法使いさんは、幸せになってほしいという私の気持ちなんでしょうけど
(キスシーンのスチルが欲しかった)
あれは切ないですよね……
あの世界の、魔法使いさんの「ありす」に頑張っていただきたいものです
まあ、あの「…………」に隠された言葉を聞く限り、順調そうではありますが(笑)

今作、死神と少女の面影は少しあったように感じました
藤文さんらしいなとは思いつつも、表面は明るい話でとても面白かったです
この方の作品には、本当についていきたい
そう思いましたね〜

そういえば、アリスのキャラソン紹介はされないのでしょうか?
…………おいらびっくりだ、に吹き出しました
by 美月 (2016-06-06 21:03) 

あかり

>みらるかさん

いつもいつも、こちらこそありがとうございますー!!
いえいえ、私の無知の致すところでございます。

あの、あと調べてみました!
ノンフィクションはあまり読まないので勉強になります、こんなご本があるのですね……!
これをきっかけに読んでみたいと思います。ありがとう!!
ダニエルキースもその作品は読んでないですね、やっぱり思ったより多重人格系の作品ってたくさんあるんだなあ……!!
みらるかさんはいろんなジャンルに詳しいですね!
私はほんと推理小説に偏ってるのでね(笑)

アリステアは今後が課題、そうですね。
ほんと、そうだと思いますよ!有栖百合花についても、現実の有栖百合花は非常に人間味のある少女だということがわかっているからこそ、リアルに考えると年を取るという現実に、彼らがどう向き合うのかを考えると、怖いですね(笑)

お腹みせて♡に吹いたんですかwwwww
もうあれはかぐやんにしかできない芸当ではありますよね(笑)ほんと、なんといっていいやら。ありすちゃんは基本的にかぐやさんにはたじたじなので可愛いです(^^)

魔法使いさんは不憫萌えにはたまらないキャラクターだと思います。
私も昨日、vitaでやり直してましたが、もう一度やると魔法使いさんのひとことひとことに「可哀想」ってなって進みませんね(笑)
そうですよね、彼のシーンだけ虹はかからない。
本当に、不憫でやさしい子だと思います。でも、こういう報われなさが、彼だけが立ち位置が違うというか、アリステアが自らのために作りだした他人格と、医者がアリステアのために作りだした人格という、圧倒的差異といいますか、相容れなさというか、そういうのが感じられて、大好きですね!!

なんだろうか、黒猫ちゃんが魔法使いさんの代わりに泣いたり怒ったり笑ったりしてくれるので、それを見て心の中ではかわいいなあと絆されている(でも言わない)魔法使いさんがまた好きです(*´ω`*)どのエピソードでも黒猫ちゃんと寄り添ってる魔法使いさん、ほんと萌えますわ、黒猫さんにこんなに萌えるなんて、みたいな(笑)

いえいえ!ツイだとネタバレになっちゃいますもんね♡
お気軽にしゃべりにきてくださいね!


by あかり (2016-06-07 21:08) 

あかり

>美月さん

はじめまして!コメントありがとうございます!!

私もですよー!みんな大好きなんですが、やっぱりアリス様と魔法使いさん大好きです!

ホウライエソからのキスシーンですね、あそこはほんっと可愛いですよね(^^)
黙ってて→ハイのくだりも大好きですよ、あの一連の掛け合いがほんと夫婦漫才みたいなんですよね、この2人。
そうですね、あの緩急のつけ方は完全に声優さんの腕だと思います。ほんと素晴らしい。あのシーンだけで、アリス編は十二分に堪能させていただいた気がします……!
アリス様デレてくれてありがとう!!!

魔法使いさん、そうなんですよね、キスシーンがないんですよね……!!(涙)
アリステアの身体ではいろいろやってたみたいですけど(笑)鏡の世界では黒猫ちゃんに手をださないからほんとストイックですよね、一途だし……そういうところが好きではあるのですが。

そうですね!黒猫ちゃんに絆される日もそう遠くないような気がします。
大好きな彼女にそっくりそのまま同じ容姿となるとね……もうそりゃあね!黒猫ちゃん頑張れ!!!PC版やキャラソン特典などのSSではなかなか黒猫ちゃん存在感あるので……これから(?)も楽しみです(^^)

確かに、藤文さんらしいですよね!
好みはとてもわかれそうではありますが、私もついていきたいですー!
新作でたら無条件で買っちゃうライターさんのひとりですよね!
過去作もやってみたいけど、PS2とかもう出来ないしなあ……。

あ、実はアリスのキャラソンまだ聴いてないんですよ(笑)
もったいなくて……曲は聴いたんですけどね!難しい曲でおいらまたまたびっくりしましたw

たぶん、白雪~アリスで1記事、近いうちに書きたいと思ってますので、また遊びにきてくださると嬉しいです(^^)

ではでは!
コメントありがとうございました!



by あかり (2016-06-07 21:23) 

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