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CHAOS;CHILD(カオスチャイルド) ネタバレあり感想(物語編) [科学ADVシリーズ]





昨日からトゥルーエンド終盤~エンドロールへの入りを数回繰り返しては、余韻にひたってしまう……。
ふえー、本当に面白かったなあ。

そろそろ、切り替えて次のソフトを遊ぼうかな!
とは思っているのですが。

私にしては結構最近積んでるんですよね(笑)

こないだ衝動的にロボティクスノーツも買っちゃったので、科学ADV熱高まる今、この勢いでやっちゃいたい気持ちもありますが、とりあえず本業(仕事じゃないけどw)に戻ろうかな、と思います!

次は、戦場の円舞曲をプレイ予定です。
まあ、そこまでプリンセスアーサーにはハマれなかったのですが、普通にプリアサも面白かったので、楽しくプレイしたいと思います(*^^*)


それでは、本日はカオスチャイルド、ネタバレありの感想になります。
やっぱり長くなりました。

トゥルールートにまで言及して語っておりますので、ネタバレ必至!
フルコンプ後推奨!です!

推奨?いやいや、というか、まだの方はぜひ!
その目で、耳で!
物語を味わい尽くしてから、もう一度ここでお会いできればこれ幸いでございます。

トロコンしたよ!
トゥルーみたよ!
という方で、ご興味のある方のみ、以下へお進みくださいませ。
それでは、どうぞ!















そして。
僕は、このくそったれなゲームをクリアーした。


このキャッチコピーに表現されている通り、ノーマルルートエンドを終えた時点で見ても納得できるほど、彼、宮代拓留が突きつけられた「現実」は「くそったれ」なものであったわけですが、トゥルーまで終えてからだと、また違った印象を受けましたね。

個人的に、願わくばこの台詞が、最期の一秒を迎える彼の「遺言」であればいいと。
そんな風にも思えてきてしまうから不思議。
「ゲーム」の意味。「クリアー」の意味。
深読みしすぎているのかもしれないけれど、幾重にも仕掛けを重ねている本作だからこそ、そんなことを考えてしまいました。


★これだけでも十分面白かった1周目


物語として、1周目が「すべて」だったとしても、私はきっとすごく満足していたと思いますね。
1周目だけの物語であっても、十分楽しめたと思います。

冒頭は、端的にいえば高校生たちの危なっかしい探偵ごっこです。
「子供」だからこそ許されるような捜査方法で、彼らは常識を外れたところまで首を突っ込んでいきます。
そうしてニュージェネレーションの狂気に準えた連続殺人事件の犯人を追ううちに、自らがゲームに挑まれているような感覚に陥る主人公宮代拓留。
しかしこの感覚こそが「真実」で、その事件のすべては「宮代拓留」に解決させるために起きたものでした。


まんまと騙されました。

面白いくらい想像できなかったんですよね。
尾上世莉架の正体が。
それくらい彼女のゲームメイキングは流れるように自然でした。
だから、ものすごく戸惑いました。
マッピングトリガーパートで、容疑者を3人に絞る時。

思わず声にだして「嘘でしょ」と言ってしまうくらい驚きましたね。
さらには、乃々が発見する、あの「ゲロカエルんストラップ」の音。
あの伏線は美しかった。
ずっと、ずっとずっとずっと彼女のそばにいたから、その「癖」に必ず意味があるんだろうなってわかってはいたんですよね、プレイヤーとしては。
ただ「そこ」にスポットライトが当たったのが、まさかのあのタイミング。
本当に天晴でございました。

私はこの「振り返ってよくよく考えてみれば違和感がある」という感覚がとても好きです。
しっかりしたミステリを読んでいると必ずある感覚で、だからこそ私はこの作品にここまでの高揚感を覚えたのだといっても過言ではないですね。

尾上世莉架に関して、最初「こんな女の子絶対ありえない」というのが私の印象でした。
女性的な目線からみても、こんな都合のいい女は存在しない。
彼女は息を吸うように拓留のすべてを肯定的に捉えるキャラクターだからです。

そしてそのファーストインプレッションは、本当は「正しかった」。

しかし、いつの間にか「幼馴染」という記号に安心し、凄惨な事件を共に解決しているという仲間意識と、彼女自身もまた拓留という存在を必要とする場面を見るうちに、すっかりそんな疑問を抱かなくなってしまった。
尾上世莉架という人物を、あっさり自分の懐に入れてしまったんですね。
ここから誤算が始まってしまったように思います。

それは、物語のほとんどが、尾上世莉架というイマジナリーフレンドを生み出した宮代拓留目線で語られているからなのだと思います。
拓留が、世莉架に寄せる絶大なる信頼。
今思えば、かなり傾倒していると感じますが、この「狂気に満ちた」状況がそうさせるのだと言われれば納得も出来てしまうし、この辺りのカムフラージュもとても秀逸。特に前作をやっていると「渋谷」という街のおかしさを知っているため、あまり気にならなくなってくるんですよね。
こうした主人公の「主観」だからこそわからない、という部分に、非常に叙述トリック的な面白さを感じました。


1周目の事件のすべては、結局は宮代拓留のために事件を起こそうとした尾上世莉架と、拓留たちの施設の「父親的存在」でありながらも委員会の末端にいた佐久間の、利害が一致したことによる共犯でした。そのため、佐久間に対しての決着もきちんと描かれているんですよね。

こちらに関しては前作に近い形の「勧善懲悪」的な方向性で、気持ちよく熱い展開でした。
震災孤児である自分たちの拠り所であることを理解しているハズの「父親」が家族を裏切り、さらにはその家族をも自らの目的のために残虐な方法で殺害したことに対する「怒り」を宮代拓留とプレイヤーは共有できたからこその楽しさでしたね。


このように事件の真犯人と、その目的、動機を暴き出すことに重点が置かれた1周目だったわけですが、そのプロセス、つまり物語がいつの間にかひとつに集約されていく感じも素晴らしかったですね。

「ニュージェネレーションの狂気」が起こった日に、事件が起きるという規則性で物語のテンポを整え、力士シールやギガロマニアックスという符号で物語を結び付けていき、最終的にはすべてが一本に繋がる。
その気持ちよさったらなかったです。


★物語の軸でありながら、論理的に用いられるギガロマニアックスの能力

前回の感想でも書きましたが、個人的にとてもよかったのはギガロマニアックスの能力が物理的法則を超えた超能力的なものであるにも関わらず、使われ方が論理的だった点でした。
きちんとその能力が発現した「理由」が存在し、さらにはそれがあることによって犯罪が成立したり、逆に犯罪を暴くためのヒントになる。
そうした使われ方がとても印象的でした。
逆に、有村雛絵の能力「人の言葉の真偽を見分ける」というものなどは特に、物語の整合性を脅かす(世莉架が犯人であるため)存在でもあるため、足枷となる場合もあるんですよね。

この辺りの絶妙なバランスと、敢えてハードルを上げて読み応えのあるものにしてあるところもとても興味深かったです。

またディソードについてもですね。
今回は「武器」としての意味合いよりも「妄想をリアルブートするための媒体」として存在することの方が多かったのも好みでした。
あまり斬り合いで決着がつく物語が個人的に好きはないからかもしれませんね。
というか、ここぞという時に使ってほしいと思うので。
ここは完全に趣味だと思うのですが。

余談ですが、全体的にこの能力を「使う」ことに対して言い訳がましくないところもとてもよかったと思いますね。
どうしてもこういう超能力系が出てきちゃうお話は、その「能力」にリアリティを、意味を持たせようとして、行動に対する説明が長くなったり、逆に墓穴を掘って複雑化しちゃうものが多いのですが、非常にシンプルだったで、物語のテンポを損なうことがなかったように思います。
あまりシンプルすぎると、今度は逆にチート的な力になってしまうのでそのバランスはかなりデリケートだと思うんですよね。

リアリティとフィクションならではの表現との匙加減を大切に、「超能力」を描き切るためのロジックが非常に丁寧に編まれていて、個人的にはとてもうれしかったです。

でも、これは正直、カオスヘッドをプレイして、ギガロマニアックスとディソードについてある程度知っているからなのかすんなり入ったのかもしれないので、イマイチ正確な判断は出来ていないかもしれませんね。


★妄想トリガーで魅せる、暴走したキャラクターたちの「狂演」

本編の軸にある物語は基本的にシリアスだからこそ映える「妄想トリガー」発動によって垣間見える宮代拓留の妄想。
カオスヘッドでも西條拓巳の妄想を、この妄想トリガーシステムでかなり楽しんだクチですが、今作本当に、トリガー引いた時の妄想がやたら面白かった(笑)ポジネガ両方とも、面白いのやら怖いのやらセクシーなのやら、たくさんあったけども全体的に感じたのは。

マニアックさ。

いや、西條の拓ちゃんも相当マニアックだったんですけど、あっちはまだ基本「星来たんはあはあ」が軸にある感じがしたので(笑)普通に「もー拓ちゃんはまたまたあ」みたいな感じで楽しめたんですけれども、ちょっと今回はフェチっぽいマニアックさというか……そういうのを感じましたね(笑)

誰でもあるじゃないですか。(たぶん)
そういう自分にしかわからない、というか自分にしか面白味のない「お遊び」的な恥ずかしい妄想。

それをぜーんぶ覗かせてもらってる感じがして、そわそわしながらどきどきしました。
どきどきした上で、手を叩いて爆笑しました。
ごめんね拓ちゃん。

スカート捲りやら、クールキャットプレス南方先生のレッスン実践編♡的なヤツは「男ってバカだなあ……ww」的な感じでにやにや楽しませてもらいましたし、女だったら考えもしないフェチ全開の妄想の数々も、興、味、深、かったです?(といっておく)。

うん、まあ、ひなちゃんの“男の娘”、伊藤とのBLもいけちゃう(?)拓ちゃんの性癖に関しては特にコメントしないけれども(笑)ほんと、どれをとっても全然妄想の方向性がかぶってなくて、そこがすごく楽しめた一因であるような気がしましたね。
あと普通なら絶対ノッてこないキャラクターがノリノリで拓留の妄想世界で動かされているのに癒されたりもしましたね(笑)

個人的に好きなトリガーは華ちゃんの入れ替わっちゃうやつと、やっぱり雛絵ちゃんの「宮代先輩っていい声してますよね」から始まるBL朗読妄想かな(笑)
私別に腐女子ってわけじゃないんだけど、あれは純粋に面白かったです。
無駄にいい声なんですよね、しかも。うっかり手が滑ってセーブデータで付箋しちゃったよ♡
それにしても、エクスカリバーてwwwww


★フィニッシングストローク的なトゥルーエンド

エクスカリバーいうた口で、次はトゥルーエンドについて語りますね。

トゥルーエンドで語られるのは、ここにきてようやく明かされる「カオスチャイルド」という言葉の意味でした。
カオスチャイルド症候群、それは端的に言えば、細胞の劣化がテロメアの異常により非常に早く、身体がすっかり老人化してしまった若者たちのことでした。
ここまでずっと「普通の高校生」として語られてきた物語の外側に「本当の意味での現実」があったんですね。

碧朋学園とはカオスチャイルド症候群者の収容所であり、彼らはずっと自分たちを「普通の高校生だ」という妄想の中で生きていた、ということが明らかになります。
そうした、自分たちは「普通の高校生」であるというカオスチャイルド症候群者が共有する妄想世界に皹をいれたのが「宮代拓留のカオスチャイルド症候群からの回復」であり、その引き金になったのが1周目の一連の事件であった、というなんともいえない結果を残す結末でした。

この、トゥルーで「カオスチャイルド症候群」の本当の意味を知らされるという形。
推理小説でいうフィニッシングストロークに似ているなあと思いました。
情報強者をきどっていた宮代拓留が、極めて社会的に弱者であったという事実。
トゥルー終盤に和久井が語る言葉は、人が人である限り突きつけられ続ける「現実」でもあると感じます。

それにしてもなんて、アイロニカルな反転の仕方なんでしょうね。

広大なネットの海を泳ぎ、散らばった情報を取捨選択し、事件のカギを僕たちだけが握っているというある種の征服感を持ちながら、その実自分がいたのは閉じられた箱庭だった。

このことに気づいた時、彼はどう感じたのでしょう。
あの1周目の結末から、まだコレを知らされるという。
なんという仕打ち。
まあ、副作用的なオチではあるのですが。

かなりプレイヤーの好みは分かれそうな皮肉な設定ではありますが、個人的には好きです。
こういう仕掛け。

だからこそ。
だからこそ、彼はこの道を選んだのでしょうから。


★宮代拓留の選んだ道


今でもなんでこんなに泣けたのか、正直謎なんですよね。
どっぷり頭の先まで物語に浸かってはいたんですけど、結構客観的に楽しんでたつもりだったんです。

でも、あの世莉架の涙から、スタンディングオベーションで湧く劇場内SE、スポットライトにカメラがパンして暗転後エンドロール入りと、silent wind bellの歌詞の合わせ技に、思わず号泣。

それは。
自覚してはなかったけど、やっぱり私、宮代拓留というキャラクターが大好きだったからなんだなと思ったんですよね。
ずっと同じ目線で物語を楽しんでいた盟友として。
私、なんだかんだいって、彼を幸せにしてあげたかったんだと思います。
彼にとっての幸せはきっとみんなの幸せ。
だから、きっと彼は幸せなんだと思います。

でもね。
それでも、彼女たちの輪の中に、彼がいないことがやるせなくて、寂しくて。
彼の隣にいつもいた彼女が、もう二度と彼の隣に立つことはないのかと思うと。
涙がこぼれました。


まあそれは置いておくとして。

正直、ここまで拓留を追いつめてしまったものはなんなのでしょうね。

親に愛されず、理解者を求めた少年は、ただ、空想の世界で親友の少女と遊んでいた。
極限状態の震災後の渋谷で、彼はただ必死に自分を助けてくれる「存在」を求めた。
こんな時ばかり親の顔をする親に苛立ったり、西條拓巳の「普通ではない」あり方に憧れたり。
それはひとりの男の子として、ごく普通の感情だったように思います。

誰かに認められたかった。
誰かに愛されたかった。
突き詰めれば、ただそれだけを願った少年が、最後には物語の清濁すべてを飲み込んで、拘置所に移送されていきます。
「ニュージェネレーションの狂気」再来事件の真犯人として。

”12番目のロールシャッハ”とでも言えばいいのか、例の「症候群者を治癒する画像イメージ」をより多くのカオスチャイルド症候群者に見せるために犯行声明を出すというところくらいから、もうだめでしたね。この辺からずっと泣いてた気がします。

自己犠牲は尊いとはいいません。
そうじゃない。

きっと彼は、物語の最後の最後まで、自分の「プライド」を突き通したんだと思います。

好きな女の子を。
家族を。仲間を。
幸せに出来なくて、何が「情強」だと。

世莉架が、あの時と寸分違わない姿と声で、拓留に「どんな理由があれ人殺しなんて最低だ」「クズだ」と罵るシーンがあります。
それに感極まって静かに涙を流す拓留の反応、また、本当は南沢泉理であることを告白した来栖乃々に対して言った彼の言葉は、好きな子に幸せを願う少年というには遙かに大人びていて。
さながら、娘を慈しむ父親のように感じました。

今なら書けるよ願いこめて揺れる風鈴に
さよなら愛しい大切な人 どうか幸せに

トゥルーエンドロールでしか流れないsilent wind bellで歌われていたこの歌詞のすべては、「家族」の定義に悩み続けた彼が、ナチュラルに「家族」の幸せを願えるようになったことの証のように思います。

「幸せ」という一語に集約された想い。
「愛しい」という一語に集約された決意。
「大切な人」という言葉に集約された家族の意味。
それを思うと、やっぱりいくらでも目の前が滲んでしまうのでした。



あッ……!!!
しまったッ……!!
ついつい拓ちゃんのこと書いてたら。

ヒロインの感想書けなかった……ッ!!!


というわけで、もうちょっと書き足りないので、カオチャの記事が続きます。





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玲

はじめまして。
感想、じっくり読ませて頂きました。
私自身はプレイしても同じように
感じられなかったのが残念ではあるのですが、
じゃあどこにもっと目をつけるべきだったのだろう?
と疑問が残ったままでもやもやしていました。

細かく感想を書いて頂いて、
なるほどと思うことも多く、とても参考になりました!
続きの記事も楽しみにしています。
by (2015-07-11 21:55) 

あかり

>玲さん

はじめまして!
乙女ゲームブログをやっている身として、この感想にコメントを頂けるとは思ってもみなかったので、うれしかったです(*´ω`*)ありがとうございます!

こちらでコメントを頂いたのもあって、玲さんのカオチャ感想も読ませて頂きました!

これだけ膨大なシナリオを最後までプレイされて、確かにちょっともやもやしちゃったら残念ですよね……!!

私は玲さんとは逆で、シュタゲがそうだったんですよ。
シュタゲもめちゃめちゃ物語としては面白かったのですが、どうしても個人的に納得がいかない、もやもやした部分が残ってしまいました。大好きなので、ゼロももちろんプレイするつもりなんですけどね!

なので、たぶん個人の趣向、物語の方向性的な好み、というものに左右されるんだと思います。トゥルーに関しては受け入れられない、というような感想もやっぱり目にしますので……。

玲さんの感想を拝見しておりましたら、やはりギガロマニアックスに関しては、やっぱり私がカオヘをやったのが最近で、覚えていることも多かったから「あの説明」でもすんなり入ってきたのかも……と思い始めてきましたね(笑)
うん、私もああいう超能力的なもの、基本的には苦手なので、玲さんのおっしゃることもすごく共感しました。

こちらこそ、玲さんの記事楽しく読ませて頂きました!
私もロボノ、近いうちにプレイして科学ADVシリーズ制覇したいと思います(*^^*)

余談ですが絶対階級学園の感想も読ませて頂きました……ほんとあれは真相ルートがおしいですよね……私も真相で熱がかなり覚めてしまったようにおもいます……!

またぜひぜひ遊びにいらしてください☆
ヒロイン編も頑張って記事作成中です♪

コメントありがとうございました!!


by あかり (2015-07-12 12:53) 

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