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CROSS+CHANNEL ~For all people~ 感想 [その他一般ADVなど]








カエル畑FDまで時間がありましたので、続・ギャルゲー強化週間!
フォロワーさんのおすすめもあって、おすすめギャルゲで検索すると必ず出てくるタイトル「CROSS+CHANNELプレイしてみましたー!






2003年初出、もうある意味ギャルゲー界では古典的な作品なのかな……?
ざっくりいろんな情報を集めましたが、PCゲームだったものがコンシューマーになり、さらにかなり移植されているほどの人気作。

その人気の理由は、理解した、つもりです。
素晴らしかったです。
しかし、それと同じくらいイラっとしたのも正直な気持ちですね。

……どっちやねん。

素晴らしいなと思った部分は、言葉遊びをするようにして同音異義語を多用し、登場人物たちやその周囲の描写を白黒反転させてみるシニカルな遊び心がある点、微妙に加筆することにより、ループごとの絶妙な違和感を演出している点、その表現の秀逸さ、ですかな。

この辺りはとても読んでいて面白かったし、こういう文章表現であったり演出であったり……が、ここから後に出たループものの作品に少なからず影響を与えているんじゃないかなと思いましたね。

逆に個人的に合わなかったのはシナリオ構成そのものかもしれないですね。
ノベルゲにフェアもアンフェアもあるかよ、というのは重々承知なのですが、この組み立て方は正直「ずるいだろ」と思いましたね(笑)
詳しくはネタバレで語ろう。

面白かったのは、面白かったです。
アリだなという人が多いのも頷ける。
だから、相対的には面白かったんだけど、若干腹が立つというか?(笑)


あと、一番キツかったのは主人公「黒須太一」その人です。
ネタバレ感想で書きますが、彼がああいう性格をしている理由はちゃんとわかったし、なぜあんなにセクハラ&下ネタを繰り返すのか、その意味も理解はしている。
しているのだけれども、さすがにネタといい、ノリが古すぎたわ……。

ノベルゲでキャラクター同士の会話を読むことに楽しみを見出すタイプとしては、このセクハラでコミュニケーション!な部分の分量の多さに辟易しました。

いや、しょうがないんだけどさ。
ギャルゲーである(しかも年齢制限があったゲームが元である)という意味でも、彼らが障害を抱えている者達であるという意味でも。

……ただ、このダイアローグが(私にとっては)超絶つまらない、というのがかなりキツかった。
正直その部分に面白さを見いだせなかったために、主人公がラストシーン、自らと仲間のためにとる行動が全く心に響かなかった。
この点が非常にプレイしていて辛かったですね。

だから、読んでいて「腹立たしい」という表現に繋がるのだと思います。

しかし、個人的に最もツラいのは「なんの感情も呼び起こさない文章」をただ、つらつらと読み進めることなので、腹立たしいと思っている辺り、ある意味で私の中ではかなり「残る」文章ではあるのだと思うのですが(笑)



それでは、ざっくりとネタバレ感想いきたいとオモイマース!










「生きてる人、いますか」

このすがすがしいまでに鮮やかなキャッチコピー。
さらには、ラスト、誰もいない世界から、人の溢れた世界へ。
凪いだ心で空を仰ぎながら主人公が放送する「クロスチャンネル」。

それは。
自分のために他者とかかわることを肯定する。
他者がいるからこそ、存在する「概念」があり、そのすべてを愛しく思う。
それらこそが「生きる」ことに繋がるのだ。
だから生きてほしい。

主人公黒須が「この空が消えてなくなるその日まで」届けたのは、かつて傷つけられ傷つけてきた仲間たちへ、そして、もう他者とかかわることの出来ない自分へと送るエールでした。

このメッセージ性の高さと、ある意味普遍的でありながらも、日々忘れがちな真理をテーマに描き出しているところは面白かったです。
エンディングの訳のわからなさについては自分である程度解釈するしかないかな、という感じで、ああいうどっちつかずの(太一が帰還できたのか否か)終わり方は嫌いではありません。


ただ、前述したのですが、私はあまりこの構成が好きじゃなかったです。
完全に個人的なノベルゲーに対する好みの問題なんですがね。

全く意味のわからない1周目はまだ、許容しようと思います。
それもまた演出。
2周目かな?唐突に「人類が滅亡していた」と明かされたのも、まだ楽しめました。

ただ、この後、主に主人公やヒロインの危うさについての「追加情報」を「回想」という形でざくざく追加していくのは一人称目線では結構ツラかったですね、個人的に。
ノベルゲームなのだから、物語の手綱はライターが握っているのだから当たり前だろうといわれてしまえばそれまでなのですが、プレイヤーが知り得ない彼らの「過去」の開示の仕方が巧いとは思えなかったです。
ちょっと手法としてはずるいかな、というイメージですね。
プレイヤーが知り得ない部分をほぼ「回想を入れる」ことで、情報を主人公と共有させようとするところが個人的にあまり好きではありませんでした。

そこそこ注意して読んでいると(そこは一人称の良さなのですが)主人公の心境や彼女たちに対する描写に「ん?」と思う一文や表現が絶妙に混ぜられている。そのことを「伏線」とよび、それを過去回想で「回収」していると読むのであれば、それはきちんとなされていて、そこは面白いと思ったのですが、ね。(しかし、私はあまりこれを「伏線回収」とは言いたくないかな。「情報共有」だなと思う)

また、完全にこのループ現象のすべてがゲーム内で描かれているわけじゃなく、「描かれていないループ時」があるところもいろいろと想像できて面白かったです。
その辺りを示唆している「日記」の存在、またプレイヤーも主人公も知り得ない(というか記憶していない)加筆部分があったりして、その辺りの薄ら寒い感じの演出もとても面白かったです。

あと、想像したよりもがっつりファンタジーだったなと思いました。

結果、うまく物語が集約されたように見えているけれども、その実、世界のそれぞれの構造であったり、2世界が存在した意味、また、発電所がどうとか、8人しかいないはずの世界にあった死体があったりとかそれこそラストの、あののほほんとした仲間たちが眠る黒須を俯瞰しながら談笑しているのはどういうことなんだろう……みたいな、いろいろなとこが置いてきぼりだった気がしないでも、ない……(笑)

七香の存在意義もあまり見いだせなかった。
彼女は太一の母親である(死亡)というところは明かされるものの、彼女がなぜヒントのみを与えるだけの存在なのかも理解ができませんでしたね。

と、いう、よく言えば想像の余地を残してある、悪くいえば放り出した感じがあって、その点は否めないかな、と感じました。
「答え」を描かない、というのは良いとは思うのですが、あまりにも世界観がざっくりしすぎているような気がしました。
まあでも一人称だからしょうがないかなとは思うんですけどね……。
描きすぎると崩壊する世界観であることは間違いないので。


さて。
個人的にノベルゲームというものは、シナリオの面白さ、緻密さというものだけでなく、キャラクターの印象というのもとても大事なものだと思いますが、主人公を含め(私はキラいだけどww)非常に色濃かったです。

なにせ、主人公が一番「壊れている」というのがとても新鮮でした。
壊れた主人公が、マトモに物語をつづれるハズがない。
マトモに、完全に壊れた部員たちとの心の距離を測れるハズがない。
その、普段はセクハラすることしか頭にないような彼が、「その一瞬」頭をもたげる破壊衝動に支配され、歪んだ美意識が垣間見えるところは、あまりに唐突で呆気にとられた覚えがあります。

このギャップこそが、彼の面白さだとは思うのですが、私はこの「わざと作っている躁状態」の黒須太一が生理的に受け入れられなかったですね。
私が女だからかな。ムリでした。
あと、こういう自意識を客観的に見ながらニヒル気取ってる(?)ようなところも無理。

なんか無理。


ヒロインたちの、それぞれの危うさは興味深かったかな。
特に冬子の強い「依存体質」を表現した章?は読んでいて面白かったです。
あとみみ先輩の「規則に縛られる」というところも好きかな。
人間少なからず、こういう部分があると思います。
フラワーズ(って名づけちゃうこのセンスがもう……個人的にイラっとしてダメだったねw)の二人も可愛かったし、曜子の、運命共同体メインヒロインっぽいのに、太一自身は彼女を愛していながらも「裏切り者」だと思っていた、という、このぞわっとする感じは楽しかったですね。
「友情は見返りを求めない」
この言葉が示す通り、男の子3人の、なんともいえない距離感でつづられている「友情」も興味深かったです。


結局。
どうだったの?面白かったの?面白くなかったの?
……と聞かれると、すごく困る作品でした。

いわゆる私が乙女ゲームに対して「合わない」と書く時とちょっと感覚が違うんですよね。
乙女ゲームに関しては結構理由をさっくり見つけやすいんですが、ギャルゲーは難しいなあ。
ギャルゲーに関しては「萌え」要素についての判断がいまいち出来ず(よっぽどヒロインを可愛いと思えないと語れない)まずシナリオの面白さから見てしまうからかなあ。

その面白さ、魅力は重々に理解は出来るけれども、私は大して好きじゃないかな、みたいな(笑)

……うーん、ギャルゲーも奥が深いなあと思いました。


まあでも、この作品、すっごくたくさんの人が考察書かれたり感想書かれたりされているので、プレイしてみようかな♪と思われる方はぜひ、他の方の感想を参考にしてみてくださいませね!

うん、ギャルゲーの金字塔とも呼ばれる作品。
プレイしてよかったです(^^)





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