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Code:Realize ~創世の姫君~(コードリアライズ) サン=ジェルマン 感想 [Code:Realize ~創世の姫君~]





うーん……。
サンはちょっと苦手なタイプのルートでしたね。

まあ面白かったのですが!

私は乙女ゲームで、2人が恋愛するまでの過程を見たいタイプなので、恋をした前提の2人が巻き込まれていく苦難……という感じのスタイルにはあまり惹かれなかったりします。

コードリアライズは後者のタイプの作品ですね。

「恋人たちがどうやってその恋を、限られた世界の中で手にするか」みたいなお話なので、そういう感じのおはなしが好きな方には楽しめると思いますね。

私は恋人になるまでが見たいんだよ……。
思いが通じるまでが見たいんだ……。


それでは。
サン=ジェルマン、ネタバレ感想です☆





Ring-a-Ring o’ Roses,
A pocket full of posies,
Atishoo! Atishoo!
We all fall down.

彼の正体は人類の導き手たちが集う「イデア」の使徒でした。

人類の歴史を正しく導くため。
一度は失った肉体に魂を与えられ、幾重もの時を過ごしてきたサン。
彼の許されざる罪はかつてイデアの命に背いて、ある少年を救ったこと。
しかしその結果8000万人強もを死に至らしめました。
これが、この作品の中では「ペストの大流行」の原因とされています。

黒死病の「種」と同等、それ以上の存在「賢者の石」となりうる可能性を秘めているホロロギウムの所持者カルディア。彼はそれを消滅させるためにイデアにロンドンに使わされていました。
同じ罪を犯さないためには、彼はカルディアの殺害を実行しなければならない。
しかし、時はすでに遅く、彼の中でカルディアに対する愛情が芽生えていました。
そんな、相容れない運命にある2人が「生きたい」という願いをかなえるために試行錯誤する物語です。



・イデアと使徒、それぞれの罪

サンが見逃した一人の少年が、ペストの大流行を引き起こした。
これは、その時世界は「人類の歴史」から逸脱したことを表しています。
彼はこの「歴史の逸脱により大量の死を招いたこと」を自らの「罪」とし、その許しを乞うかのように悲しい目を伏せたまま、カルディアに剣を突き立てようとします。
まるで愛した彼女と自らの心を生贄とするように。

そのあり方は常に祈りを欠かさないサンらしいなと思ったのですが、私はサン自身がどうの、よりもイデアという組織に疑問をもってしまいました。(いやサン自身にもいいたいことはあるけど後回しに)

そもそもイデア総帥オムニブスが見る「人類の歴史」とはなんなのでしょう。
彼女にはどこまでが見えて、どこからが見えないのでしょう。
彼女はある意味で、神的な存在です。
さらにはカルディアと彼らの出会いが彼女による「必然」だったとするのであれば。
あんな風にカルディアに真相やサンの正体すべてを打ち明け、「サンを守りたいのであれば、死ね」と迫る以外にもっとうまく出来るんじゃないんだろうか。
非常にイデアという組織らしからぬ行いだなと思いました。

若干話として、無粋だなあとは思ってしまいました。
だって……人ならざるものとはいえ、人が造ったものなんです。
(まあこれはアイザックが人であったなら、という前提で、なのですが)

それを正真正銘の、人ならざるものがいきなり勝手に出てきて解決しようとする、この傲慢さ。
しかも、それに対抗することを「運命に逆らう」と表現する彼ら。
運命……って、運命じゃない。
たとえ天啓的なものを受けているとはいえ、それはオムニブスの意志、意向なんじゃないか、と思ってしまいましたね。
それを疑いもせず、ただ与えられたものの中から道を選ぼうとする2人。
私はその感じが好きではありませんでしたね。

あと、人類の歴史のための「犠牲」は「是」で、人類の歴史の逸脱により招いたことは「罪」であり「非」だということが大前提にあるところも少し、嫌ですね。


・私を憎めばいい、それでも私はあなたを殺す

どうあがいても、カルディアは屠られる運命にあるのであれば。
いっそ私の手で。
この「いっそ私の手で殺しましょう」というやつオトメイトさん大好きですね……とかちょっと思いながらも真面目に感想書こうと思いますが……。

私個人的には「あなただけには殺されたくない」というのが本音なんじゃないかなあと思います。
ラスト付近、カルディアが彼を救うために死ぬのはかまわない、と願うのは理解できます。
でも、仲間に裏切られたような形で、いくら苦しまないようにしてあげるからって……好きな人に殺されるのって許容できない。ましてや本人が未だ迷っている、そう望んでいない風に装われると余計にね。
サンはそういうことを全部わかった上での「私を憎めばいい」なのですから、ずるい。

だって憎めるわけないですもん。
それは、彼の願望です。
憎んでくれれば、いっそ自分が救われる。
恨まれれば恨まれるだけ楽になる。
きっと許されれば許されるほど苦しいんですよ。

大義名分において彼女を殺す。それを他の誰もが肯定しても彼女だけは否定すべきであるから。というか否定してほしいんですよね。抗ってくれなければ困るんですよ。
他の誰が「是」だいっても、彼女だけはその殺人は「罪」だとしてくれなければ。
そういう意味で、サンはこの世の無常を知り尽くした人物の仮面をかぶっておきながら、非常に人間らしい感情を内に残していたんだなあと思うのであります。
人間らしい矛盾だと思うのですね。

余談ですが、彼はあの黒死病の一件からイデアにある意味許されて、まだこの世にとどまり続けているということなのでしょうか。それは、罰を与えられるよりも苦しいことのような気がします。
どちらかというと、私はそうしたサイクルから抜け出すために私をどうにか殺してほしいと懇願するサンが見たかったかな。
神のなせる業に、人が造りだした科学の力、想いの力とのせめぎ合いが見たかったかな。
まあ彼はカルディアに触れても「死なない」ことはイベントで明かされているので、叶わぬ願いですが。


・死んでもあなたを守ってみせる

結果として、カルディアは自分と生きるためにイデアに敵対したサンを助けるため、「賢者の石になってほしくなかったら、サンを生かしてほしい。サンを生かしてくれたら私は自分でホロロギウムを破壊して私自身を殺す」という条件をイデアに突きつけるわけなのですが。

これもなかなかに複雑な条件ではありましたね。
賢者の石になったら、それこそ彼女一人で「黒死病」以上の死人を全世界で出すことになる。
それについて「お前はまた孤独になるのよ」とオムニブスはいっていますが……(そういう問題なんだろうか……)

サンが生かされないならば、世界なんてなくなってもかまわない。
そういった気持ちの表れなのでしょうけれども、サンとカルディアの恋に全世界が巻き込まれてもいいと本気でカルディアが思ったならば、彼女は正真正銘の怪物だということの証明になるような気がしました。

ぶっちゃけ私は、そのエンドが欲しかったかな。
それでこそ「創世の姫君」なんじゃないかしら。

一方サンは、彼女だけは助けてほしいと願います。
自分はどうなってもかまわない。彼女とホロロギウムを分離する方法を探させてほしい。
そう懇願するサンの、自らの曝け出し方は素敵でした。
というより、平川さんの演技が素晴らしかったですね。
あんなふうになりふり構わず、ただただオムニブスに訴え、泣き崩れる姿は、美しくもありました。

あと、なんでこの条件に「ギネヴィアの打倒」が付加されるのかがどうしても解りませんでした。
別にギネヴィア、関係なくないか……?

というか、なんでイデアに主導権があるの???
賢者の石精製=それこそ死の舞踏の始まりなんですよね……自分のホロロギウムと融合する素材であるペンダントをもっているカルディアが圧倒的に有利なんじゃないだろうか……。
それもまた人類の歴史である、とイデア側が容認するならわかるけど……そうでもないしな……。
若干その辺がわかりませんでしたね。

個人的には、2人でイデアに所属すれば万事解決なんじゃないんだろうか……。
と思ったのはここだけの話でゴザイマス。

いろいろと解釈がおかしかったらごめんなさい。


……ていうか、ギネヴィアて。
アーサー王伝説が最近、まわりにありすぎてこまるなあ……(笑)
まあ、イギリスの話なんだから、切り離せないのでしょうが……。



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