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Enkeltbillet(エンケルトビレット)エミル・ハーマン感想 [Enkeltbillet]



あとは仲谷と隠しだけになりましたー!

まってろ、仲谷ィー!

では☆
エミル・ハーマン、ネタバレ感想です!











社長曰く「一番難しいお年頃」のスーパーモデル、エミル・ハーマン19歳。
サイキッカーであった父親の血を引いているからなのか、人の手を握ると、その人の未来予知ができるという力を持ちます。
その力の影響は多言語が理解できたり(リスニングのみ)、電化製品をことごとくクラッシュしたりと、多岐にわたりますが、単にそれだけではなく彼の精神面にも及んでいます。

見える「未来」は、彼から「想像力」を知らぬうちに奪っています。
そんな彼が、自分にとって「当たり前」なことが「当たり前じゃないこと」を実感する経験を経て成長していくストーリーです。


★「当たり前」は「当たり前」じゃない

父親が死に、病床の母を抱え、決して裕福ではない家で姉ナタリアと共に育ったエミル。
姉は母親が死んだこと、エミルがモデル事務所に入ったことを契機に失踪します。
やがてエミルは姉をアーベスタで発見するのですが、それは感動の再会とはいいがたいものでした。

また、そんな、姉をはじめ家族について考えていた折に近づいてきた、怪しい元番組チーフディレクターを名乗る男から持ち掛けられる「父親の本当の死因」の話。
エミルは自分の立場も忘れ、ジュディの制止も聞かず意固地になって、その男と密会をします。
しかし最終的にハメられて、モデルとしてのイメージを大幅に損なうことになり仕事が激減、さらには管理者失格としてジュディがクビになってしまいます。

エミルが知らない姉の本音。
それは弟エミルとその容姿を比べられる切なさと、母親の看護、弟の世話に、彼女のこれまでの人生を費やしてきてしまった悔しさです。

エミルが知らないジュディの本音。
母親のような思いで彼を導き、モデルの先輩として彼を成功させてやりたくてエミルに厳しくしていたのに、その気持ちがエミルに十分伝わっていなかった無念。

エミルは、ある意味で彼女たちを知ろうとしませんでした。
自分のことばかりで、自分を愛そうとしてくれる彼女たちがどう思っているかを考えたことがなかったんですね。

でもそれは若干仕方がないことかなと思います。
ナタリーのケースは、彼にとって「当たり前」だった日常が失われるのは、すでに「知っている」ことだったわけですし、まして子供だった彼に姉の苦労を理解しろというの少し難しい。

しかし学習が足らず、ジュディをも失ってしまうわけですから、この辺りがものすごく人間らしいというか、19歳らしいというか……。
結構考えさせられました。

自分で未来を切り開かなくては、なんて考えて生きている人ってそうそういないと思うんですよね。
未来が見えていなくてもそうなんだから、なまじっか「結果」がわかっていたら何にも努力しないんじゃないかな。無関心になるのも解る気がします。

しかし、このままではどこかいけないと感じていて、きっとエミルはナタリーに会わなくちゃって思っていたんじゃないかなあと思います。
そうして「動きだすこと」に意味があるってことを無意識に感じていたのかな。

自分が動くことで「未来」は変わっていくはずなんです。
力が使えなくなり、ジュディを失ってようやく、彼はそういったことを確信します。
そういうエミル自身が無意識なのに、心の変化に合わせて変化していく感じが、見ていて面白かったですね(*´з`)

エミルが未来予知の力を使えなくなるのは、おそらく彼自身が「未来予知で見えるもの」を信じなくなってくるからじゃないかな、と思います。自分で信じていない能力を使えなくなるのは当然だと思うので……。

日本語がわからなくなる点に関してもそうかな?
美鳥ちゃんが「翻訳アプリ」を封印する理由と近いかなと思います。
相手を解ろうとすることと「言葉がわかる」ことの違いに気づいたんじゃないかな。

個人的な感覚ですが、案外誰のルートよりも、人が生きる上での永遠のテーマに沿った内容な気がします。


★「特別な人」≠美鳥

彼女が「特別な人」なんじゃない。自分が彼女を「特別」にするんだ。

ある意味、普通の人間にとっては当たり前のことに気づけないでいるエミルの恋愛はなかなか変わっておりましたね。

エミルは、捨てられた鞄の「お守り」から、その力を使って持ち主である美鳥の泊まるホテルリュースの部屋まで突き止めます。
その「お守り」に触れた時に感じた、見えた何かを知るために。

彼がその「お守り」に何を感じ、しかもその時何が見えたのかについては具体的にはこのルートでは触れられていません。しかし、この感覚を信じた彼は、美鳥は自分にとって特別な相手だと確信して彼女に迫ります。

しかし、いざ出会ってみると、彼女は何も与えてくれないただの女子大生です。
言葉も解らず、ただそばにいるだけ。
そばにいるだけではなく(解らないからこそなんだけれども)常に首を突っ込んでくる。

時にその、ある意味で自分本位な姿はエミルを苛立たせ、時に無用の心配を増やす原因となっていきます。

そんな美鳥に、彼は言います。
「ごめんなさい」と「どうして」を安易に使わないでほしい。

そうした厳しい言葉を敢えて口にする一方で、エミルはかなりそんな美鳥に甘えているんですよね。
彼女のことを知ろうともせず、傍にいてほしい時だけ勝手にそばに置いて、自分がつらくなったから(説明するのも)面倒だから一人にしてくれ。
そんなエミルに振り回される美鳥ちゃんを見ているのは正直なんかしんどかったですね。

エミルにとっての恋愛は、きっとおとぎ話のお姫様と王子様のように、最初から結ばれることがきまっているものだったのかもしれません。
さすがにそこまでではないかもしれませんが、そんな印象を受けました。

だからこそそんなエミルが、ホテルリュースで過ごす数日間でいろいろな人と触れあい、いろいろな経験をして、少しずつ「理屈抜き」で美鳥といたいと思うようになっていく感じがとても素敵でした。

決定打になったのは、アレかな。
あなたを守るために、私が犠牲になってもかまわないと美鳥ちゃんがマスコミかく乱作戦で、エミルの恋人のフリをするというやつ。

まあでも、ほんとこういう子だから、愛されるんだろうなと思います。
咲ちゃんは逆に隙がなさすぎるんだろうな。あの子は自分から愛する人を選んでいくタイプですね。
選ばれたくない人には、付け入る隙すら与えないタイプ。
だから、こんな現実的じゃない「旅先での恋」なんて、ハナからお呼びでない、って感じww
それはそれで地に足のついた、素敵な女の子なのです(*´з`)


★旅の終わりから、恋がはじまる

本当の意味での恋愛は、あの帰国の見送りで、エミルが美鳥に抱きついたところからだと個人的に思っています。
本当に、こういう展開は珍しいですね。

今からなのに!!ってところが描かれておりません(笑)

そこが、すごくエミルらしいので、もちろん計算なのでしょうが……!
でも「そこまで」に到達するまでのお話なので、自然でしたね。

モデルをきちんとやめさせてもらえるまで、契約更新まで1年しっかり働いて、それから……と、自分でしっかりと未来について考え口にするエミル。そんな彼をしっかり抱きとめる美鳥ちゃん。
ほんと、このカップルは微笑ましいです。

どこか恋愛というよりかは、「そばにいたい人」という表現が一番正しいような気がしますね。

裏切り裏切られ、持ち上げられ失望され、蹴落とし蹴落とされ。
そんなことが日常のモデルの世界で生きてきた彼だからこそ、ジュディの言うような「自分に戻れる場所」を求めるんでしょうね。


★撮られる側から撮る側へ

カメラマン志望とは、まさかwwwwでしたね(笑)
また、モデルからカメラマンというなかなか茨の道を歩んでいこうとするところが、なんだか極端でエミルさんらしいですwww

エンドシーンで彼らの恋を追っていて思ったんですが。

本当にプラトニックラブですねえ……!!

特にあのブラジルでエミルが蝶を追っかけてるシーン。
「いますぐにでも会いに行こうか?」というエミルに対して。
「いいわよ別に。撮りたくてしょうがないって感じだから(電話)切るね」と、あっさり美鳥ちゃんは笑うところなのですが……。

ほんと……なんだろう、母親かっていうくらい理解があるww
うん、でもその通りかも。エミルは全体的に、恋人に母性を求めてる部分はあるなあ。

それにしても一年に一回しか会いに来てくれないエミルへの信頼は、どこからくるんでしょうね、ほんと。

会えなくても、触れ合えなくても。
近くにいなくても。
毎日、毎晩、英語で、時には日本語で言葉を交わし合うだけの関係で、結婚しようというところまで恋を育む2人の純粋さ、ったらないですね。

いやー、ほんとまぶしかった。

だって……。

イマドキ、キススチルすらない攻略対象っている????(笑)


いや、ソコがよかったんですけどね。
ソコがね!!!

いやーでも、びっくりしました。
でもほんわり抱きしめ合ってるスチルが多くて、綺麗だったなあ……うん♪




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