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剣が君 雑感&九十九丸 感想 [剣が君]




剣が君

剣が君

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD-ROM




そろそろプレイせねば……。
と、引っ張り出してきた「剣が君」です。


個人的にこういう時代モノが苦手なので後回しになっていたのですが、うん。

やっぱり……苦手ですね!(遊ぶな)

……ごもっともなツッコミでございます。
うんでも、プレイしてみたかったんだもん。

どうしてもね……私はこういう設定の作品のシナリオは感情移入しにくくて……。(緋色とか……)

それでもこの楽曲の壮大さ、スチルの美しさと。
多数のモブ、サブキャラが登場して、それぞれにきちんと立ち絵があり、さらには各々にきちんと背景があり……と、とっても丁寧に作られたゲームだということは理解しております。

シナリオボリュームもそこそこあるし、エンドは君ルート2つ、剣ルート2つ。

リジェットさんはネタゲーが多いようなイメージですが。
PCゲームは結構面白い、というか趣があるものが揃ってるイメージなので、まさにその感じですね。
BWSもTYBもタイニーも、全部それぞれに新しい感じがする作品でした。
剣が君もそういう匂いがするゲームですね!


それでは、だらだらいってないで。
九十九丸感想です!






とても暖かく、気立てのよい、優しい青年がもつ別の顔。
それは、禁呪によって「一度死んだ体を甦らされてしまい」成長を止めた少年の姿、というものでした。

常世の神(死後の世界)といわれるマレビトの力によって生かされている九十九丸。
そのことを知った彼が絶望したのは、自分が死んでいるということではなく、自分の力だけで剣の道をここまで歩んできたわけではないということなんですね。
そうして過去と事実を受け入れた上で何を軸に置き、どう生きるかによって剣と君ルートに分岐していく、という点は面白いなあと思いました。

ただ、あれかなあ。
「線香の匂いがする」やら「妖怪が戦わずして逃げていく」という伏線をきっちり張りすぎたせいなのか(笑)ただでさえあのヴィジュアルはどこか死人を思わせるのに、かなり最初の辺りから「こいつは一度死んでいるね」というのが見えるので、ちょっと残念でした。

あと彼の過去についても明かされ方が急に師匠やら住職が出てきて「実は……」みたいな語られ方で……ものすごく物語として淡々としていましたね。

彼自身「一度斬られて死んだ」という事実に「見て見ないフリを続けてきた」ということが途中で明かされているので、もう少し、自分で気づく感じの方がドラマティックだったじゃないかなと感じましたね。香夜ちゃんと共にいたいと願うにつれて、敢えて直視しようとしない九十九丸、というのもとても萌えたと思うんだよねえ。

いまいち九十九丸という人が見えてこないことが気になったルートでした。


・君ルート


こちらは、(2人とは全然関係ないところで忠長を生き返らせるために使われた反魂呪によって常世の扉が開いてしまったことから)マレビトがその生贄となる娘を探しており、ちょうどその時、マレビトの力で生かされている九十九丸の近くにいた香夜ちゃんがターゲットになっちゃう、というお話ですね。

君ルートについては、個人的に九十九丸の心情に寄り添えず「なんでそうなるねん」と思ってしまった。
申し訳ないです。

一度、命を失った九十九丸が、今なお現世に生き、さらに恋を知るまでに命を永らえた。
だからこそ今ここで死んでも当然なんじゃないか、と自分のことについてはある程度諦められるけれども香夜ちゃんの命までは――!とマレビトを常世へ送り返す、というのは理解ができるのですが。

……もうちょっとマレビトに対して、複雑な気持ちはないもんだろうか、と思ってしまったんですよね。

忌むべき力であっても、これまで彼を生かし、ここまで歩ませてくれたのはある意味マレビトのおかげ。そして自分のために犠牲になった父親の命のおかげです。
いろんなものの力である意味「生かされてきた」5年間。
彼が望んだわけじゃないので感謝しろとは言わないけれども、もう少しこの「生かされた」意味であったり「生かされた」ことによって得られたこと、についてを考えてみてほしかったかなあという個人的な希望が。

兎を狩って、お腹を満たす。
「命を頂くということ」をとても重く受け止めている彼だからこそ、もう少し、もう一歩何か思うところはなかったのか、と思ってしまいましたね。

そういう「誰かの犠牲のもとに成り立っている命」ということよりも、一心同体の「マレビト」を傷つければ自分も傷つくことになる、という自己犠牲ばかりがクローズアップされすぎていて、私自身はそういう「自分も香夜のために犠牲になる命と成り果ててもかまわない」という決意をゴリ押しされるよりかは、もう少しマレビトの言葉にも耳を傾けてやったらいかが?と思ってしまいました。

まあでも、マレビトとは一体何なのかがいまいちはっきりしないからなのかなあ……。
彼がなんのために生娘の命を欲しがるのかも少しわからないし(九十九丸の例を知っていると反魂呪に必要なのは命であって生娘でなければならないわけではないみたいだし)ちょっとその辺がもやもやしてしまったんですが、うーん?

なんでそんな簡単にマレビトが「失われた5年間」を還してくれるのかもよくわからなかったし、ちょっと幸魂は????でした。

あと、九十九丸は、結局マレビトに取り込まれたら「マレビト」になるの?
存在そのものがマレビトに飲み込まれるということ?
この、マレビトと九十九丸の境界線というのがどのエンドも、どのルートもあいまいでとっても……とってももやもやします……?

あとどうでもいいけど、あれですねえ。
この幸魂エンドはどこか、スコールとリノアを彷彿とさせたわ……(笑)

和魂エンドは、常世へ連れていかれた九十九丸が結局忘れられなくて蓮台野へふらふら、後追い、っていう感じですけれども、あそこも九十九丸が一体どちらの顔をしているのかによってイメージが全然ちがうと思いました。

あの九十九丸はマレビトに近いのか、それとも香夜のよく知る九十九丸に近いのか。
もう香夜的にはどちらでもかまわないから「あなた」の傍にいたいのだ、ということになるのでしょうけれども。
その辺りはちょっと面白かったですね。


・剣ルート


こちらは「伝書の継承」に拘り御前試合に出続ける九十九丸が、同門で親友である田一との対戦相手をきっかけにマレビトに飲み込まれていく、というお話。

個人的に一番好きなのは、剣ルートのこの奇魂エンドです。
マレビトの力を「自分の力の一部」だと割り切ってしまうのは、非常に人間的にリアルな心理だと思うのですよね。
自分の信念だとか、潔癖さが失われていく代わりに手に入れるのは強大な力と、愛する人と共にいられる未来。
そのためなら、別に「自分は何者か」などというアイデンティティなんて捨ててしまってもいいんじゃないかと。
そこまで追い詰められた上で生に、目的にしがみつくエンドですから、とっても後ろ暗いけれども、好きですね。
「いつまで人でいられるだろう」なんて香夜ちゃんはいってますけど、そんな存在になったのはあなたへの愛ゆえなんだよ、というところにどこまでこの鈍いお嬢さんは気づいているのかしら……なんて思ったりしますね(笑)

荒魂エンドは、まさにこれが「剣が君」なんですね。
剣に君の名前をもらって旅に出る九十九丸。
いつか君を愛せるようになる(マレビトの力を制御できるようになる)その時までしばしのお別れ、というのはとてもキレイな終わり方でしたね。

案外このエンドが一番しっくりくるかなあ?
なんて思ったりしますが、どうなんでしょうか。




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コメント 2

椛

こんにちは^^
以前、『華アワセ 姫空木編』でコメさせていただいた椛です。
お久しぶりです!

『剣が君』は個人的に気に入っているタイトルなので、思わずコメしに来てしまいました( ..)φ
またも長文の予感…
お時間のある時にでも読んでいただけたらと思います^^;


>個人的にこういう時代モノが苦手なので後回しになっていたのですが
>こういう設定の作品のシナリオは感情移入しにくくて……。

ちょっと分かる気がします。
こだわって作られているほど、主人公やその他諸々の登場人物の言動と、こちら(プレイヤー)側との齟齬が大きくなるような気が…
上手く言えませんが…(- -;)


>荒魂エンドは、まさにこれが「剣が君」なんですね。
>案外このエンドが一番しっくりくるかなあ?

感想を読んでいて、あかりさんは君→剣の順にプレイされたのかな?と思ったのですが…(違っていたらすみませんm(_ _;)m)
私は全ての√を剣(荒→奇)→君(和→幸)の順に攻略しましたが、この作品は攻略する順序によって印象がだいぶ変わるのではないかと思いました。

九十九丸のメインは、私も荒√だと思います。
だからこそ、きっと君√を先に見ると、君√の粗が目立ってしまうのですよね…

剣√→君√で進めた私としては、最初に軸となる(ある意味、一番シナリオがしっかりしている)√を見たので、
君√含め、他の√を、荒√派生の物語として読んだ結果、諸々のつっ込みどころをサラッと流して読んでしまいました(苦笑)

むしろ、荒√が真エンドだと勝手に思っていたので、幸√には良い意味で裏切られました。

個人的には九十九丸の他にも、この順で攻略して良かったとか、逆に順番変えた方がよかったかな、と思う攻略対象がいるのですが…
その辺りは人によって好みの問題があると思いますし、敢えて何も情報がない状態でプレイする楽しみもあるでしょうから、ゴリ押しは自粛します(._.)

ではでは、引き続きゲームの方を楽しんでくださいね^^
長文失礼しました…
by 椛 (2014-05-18 10:33) 

あかり

>椛さん

こんにちはー!!
お久しぶりです♪また遊びに来ていただけてうれしいです(*´ω`*)

>『剣が君』は個人的に気に入っているタイトルなので、思わずコメしに来てしまいました( ..)φ

うっ……!!
そんな椛さんにこんな感想を読ませてしまい申し訳ない……!!!
本当に好みだと思うので、もしいらっとさせてしまったらほんと、さらーっと流してやってくださいませ。

本当に剣が君は綺麗に作られている作品だと思うし、ここ最近プレイした中ではとてもクオリティの高い作品だと思っております。
ただ、私、実は……あの、スタッフロール見て気づいたのですが、ものすごく苦手なライターさんがメイン?監修?さんっぽいので……それもあると思います。
彼女がメインで関わっているシナリオは読みやすいとは感じるのですが、どうしても彼女の書く物語は肌に合わないんですよ、私。
合う合わないってやっぱりどうしてもあるので……。
たぶんそれがもしかしたら一番の原因かもしれない、と思っていたりします。

>こだわって作られているほど、主人公やその他諸々の登場人物の言動と、こちら(プレイヤー)側との齟齬が大きくなるような気が…

そうですね。剣が君はとてもリジェットさんがこだわって作られたゲームだということはわかりますし、おっしゃる通りだと思います。


>感想を読んでいて、あかりさんは君→剣の順にプレイされたのかな?と思ったのですが…(違っていたらすみませんm(_ _;)m)

そうですね!あながち間違いではないかもしれません!
君→剣→君→剣、みたいな感じなので。

剣ルートからやると確かに印象は変わるかもしれませんね!
では、次から剣→君、でプレイしてみようと思います♪
ありがとうございます☆

剣ルートの方がシビアだからそう感じるのかな?(ストーリー軸がしっかりしている)

個人的には剣も君も、どちらもシナリオの質感は同じかなあと思うのですが、九十九丸に限っては剣ルートの方が九十九丸の考え方に共感できた、という感じかなあと思います。

まあでも、これ剣ルートだけだと「乙女ゲーム」だと思ってお金払って買った人は怒るでしょうから(笑)それは仕方がありませんよね(笑)

私個人の考えではそういう「バランス」の取り方をするよりも、九十九丸のストーリーで限定して考えるならば剣ルートでありながらも君ルートであるような一本濃いものを読みたかった気もしますが、まあでもいろんなゲームがあっていいと思うので、これはこれで面白い作品だと思います(*^^*)

いろいろとありがとうございます♪
それでは、次からはとりあえず剣からプレイしてみますね!
お次は縁さんかな!

お話出来てとっても楽しかったです♪
ではまた、遊びにきてやってくださいませ☆

こちらこそ、長文失礼いたしました(/ω\)



by あかり (2014-05-19 16:08) 

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