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四月の魚 感想 [図書室のネヴァジスタ]





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これは本編をプレイしたからこその萌えなのか。
それとも、キャラ初見でこれをプレイしても、ここまで萌えるのか。

もう本編をプレイしてしまった後の私には皆目見当はつきませんが、すべて抜きにしても図書室のネヴァジスタエイプリルフール企画フリーゲーム「四月の魚」は「えっ、いや、お金、払いますううう!!」な面白さでした。

1時間ほどでプレイ出来てしまいますが、非常にスタイリッシュな短編ノベルゲームだと思います。設定などがごそっと違いますので、本編をプレイしていなくても全く大丈夫です。

なんって表現すればいいのでしょうね?
このタースさんのセンスの良さは、一体なんなのでしょうね?(笑)

なんとかこの感動をお伝えするために、センスのないブロガーはとりあえず、言葉を尽くすしかありませんな……!!

まずびっくりしたのは。
ラブコメなんだ……!という点。


雰囲気はイギリスのラブコメかな?
妹に呼び出されてある館にいくと、それぞれ200万円を持った7人の男がいた……というところから始まるドタバタ劇なのに、どこか展開はオシャレ。
短い中にも緩急ある展開、ダイアローグのテンポの良さ、シニカルだったり、かっこいい台詞の数々……。

もう、うっとり。

あとタースさんの作品はほんと、つかみがものすごくうまいですよね。
開始5分くらいでしっかり作品の中にプレイヤーを引き込んでくれる。

なかなかそういうゲームってないんですよね。
ゲームなら10分、小説なら開始100ページかな。
その辺りで、自分がこの作品にハマるかハマらないか、だいたいわかります。

いやー、ほんと素晴らしいです。

余談ですが図書室のネヴァジスタ関連の作品は、もったいなくて一気にプレイできないです、ホント。ざーっとやってしまいたいような……終わらせてしまいたくないような……(涙)


それでは!
続きからプレイ後感想で内容にはあまり触れていませんがネタバレ&突っ込んだ感想になりますので、ご興味のある方だけどうぞ!!








どういうものが幸せなのか
なんにもわかってなかった
自分で考えて決めなかったの
雑誌の広告を見て 通販をするみたいに
みんなが欲しがるものを
欲しがっていただけ    
(以上ゲーム内から抜粋)


この作品をこんなに面白がれるのは、自分がやはりヒロインの桃子ちゃんに近い年齢だからなのでしょうね。

「頑張ればなんにでもなれる」ということがそろそろ嘘だって分かってきて。
自分が今生きているのは、一生懸命やっても報われないことがある理不尽な世の中だっていうことも身に染みてきて。
「あの時、こうしておけばよかった」みたいな未練たっぷりな恋が、ひとつかふたつ。
今はただ、このまま生きていくことに対する焦りだけが募っていく毎日。

考えないようにして。
見ないフリをして。
なんとか立っているのだけれども、本当は、不安で不安で仕方ない。
だから、みんなが「幸せ」って言ってるものをとりあえず手に入れて安心する。
中身をちゃんと確認しないまま。
キレイだったらそれでいいの。

文字にすると「そんなこと考えてない!」と言われてしまいそうですが……兎にも角にもこのお年頃には、何ともいえないプレッシャーと、将来に対する漠然とした不安があるのです。
そんな不安から、幸せそうで自由な妹に八つ当たりしてしまう桃子ちゃん。


「あなたはいいわよね、幸せそうで」
そんな風につい、相手に対して言ってしまう女の子。
自分が選んだ道なのに、やたらと責任転嫁してしまうんです、神様に。
私ばっかりが貧乏くじ。私の何が悪いの。私の何がいけないの。

言われた相手が何を背負っているかも知らずに、自分本位にそんなことを言うのはお門違いだと思うでしょうか。
でも、彼女も頑張っているんです。
もう、これ以上頑張れないほど。
幸せについて考えるヒマもないほどに、日常に押しつぶされて。
「君はかわいいね」
そう、言われたならばころりと「詐欺師」を「王子様」だと勘違いしちゃうくらいに、心の中には風が通り抜けるほどの余裕もない。

私は、なんとなくこういう女の子を愛おしく思う賢太郎の気持ちが分かるような気がします。
女の子の気持ちを考えないくせに、こういう「痛み」には敏感な人なんですよね。
だからきっと付き合ってた時も、伝わってなかったんだろうけれども、彼女の「幸せ」についてちゃんと考えてたんだろうなと思います。
ラーメンを食べながら。
パチンコを打ちながら。漠然と、だろうけれども。

春人に「安い本気だね」と言われていた、桃子ちゃんが思う「本気のデート」。
きっと桃子ちゃんが抱いていたであろう「男性側からホテルのスイートルームで、誕生日にプロポーズされる」というような理想をあっさり捨てて、賢太郎に結婚して欲しいと迫れば、彼はきっとなんだかんだ言いながら籍を入れてくれたはず。
別れた理由がわからなかったなんて言ってしまう彼だから。
ラストシーンで別れた女に人生を賭けるほど、情の深い彼だから。

賢太郎は、おそらく最後の最後に、戻ってきてくれるのが自分だったら大概のことは許せてしまうタイプでしょうね。
あの人は厳しいようでいて、本当に甘い。
気が利かない上にいろいろと甘いので、正直あの7人の中でもっともダメな男だと思うんですよね。他にももれなく甘いから、どうしようもなさそう。
でも、女一人のために、人生賭けられるようなアツさも持ってるわけです。

なんかそこがね、本当にイイ元カレっぷりで……たまらなく素敵だなあと、うっとりしてしまいました。

そんな彼にもう一度恋をした彼女が、ひょんなことから手にした、とびきり可笑しくてスリル満点な「エイプリルフール」の一日。
人生をもう一回やり直したいと願う者たちが、子供のようにはしゃいで輝いた、一夜の夢。
月明かり下、バイクで空を飛びながらようやく気づく、彼女だけの「幸せ」と「これから」。

私の人生をエイプリルフールにしない、というモノローグがとても心に残ってます。
自分らしく、なんて簡単なことじゃないけれども。
人生終わりだって思うこともあるかもしれないけど。
きっと、自分次第で世界は変わる。
こんなバカげた一日が現実になるならば、きっと何かが、どこからでも始まる。

そんな風に桃子ちゃんが思ったように、プレイヤー自身も、なんだかものすごくポジティブな気分になれる、そんなお話でした。



……って。
つい、賢太郎のことばっかりになってしまいまいましたが、他キャラについても少し。

槙原さんもいっぱいいいこといってましたね。……しかし、あのラストを見たら「最終的にどうなるか、だいたい見えてたな」っていうのがあるので、あの「君のために、僕なんかでよければ、命を賭けるよ」より、賢太郎サンの道化っぷりの方がポイント高いっすなww

チャラいスーパーモデルの春人。
彼の言葉は、非常にストレートだけれどダイレクトに何か響きますね。
ラストシーン、最もおいしいのはジラフである咲ですが、かっこいいのは春人でしょうね。

ポーズをつけて ターンを決めるまで
誰も俺に手をだせない
だってそれが 俺の仕事
(以上ゲーム内から抜粋)

この部分にあかりさんは完全に心奪われました。
警察やらSAT相手を観客に。
サーチライトをスポットライト代わりにして。
5000万円の足でウォーキングする春人を想像して、しばらく帰ってこれなかった(笑)

咲ちゃんは相変わらず、台詞がとびきりオシャレ。
女の子がきゅんとくるポイントをしっかり押さえてきます。
カフェオレにしてね、の件はとても好きです。

茅さんと久保谷くんも、本当にいい仕事してました!
誘拐犯と人質を演じるシーンは本当に可笑しかった。
久保谷くんがなかなかにオバカキャラで楽しかった。

そしてそして、煉慈先生。
あの「マジ告白」は、今年初めて本気で床ローリングしてしまいました。
「他の奴のところにはいくなよ」に撃沈。
そのあとで、人違いに告白しちゃったことがわかって、慌てふためくところまでがセットで……ごちそうさまです(*^^*)

この作品自体が彼の原作になっている、という設定も素敵ですね……!
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