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図書室のネヴァジスタ 茅晃弘ルート感想 [図書室のネヴァジスタ]



え。

なんで?

なんでこんな、ことに??


なんでなんで?
え、なんで、本当に、なんで……?

もう……嫌だあ……。
キーボードに沈むようにして、泣きじゃくってから、ちょっと時間が経ちまして(笑)


あかりさん!
あなた、間違ってるわ!
うん、これはやはりサスペンス

トラウマティックな彼らの過去に、ずるずると引き込まれてはいけないの!
サスペンスADVなのだから、そういった演出の面白さや、二転三転する物語のスリル感に着目して感想をかかないと!!


と思い直してですね(笑)
こうして、泣き濡れたキーボードにもう一度向かっておりますwww


本当に不思議なのは、自分が幽霊棟の事件に関わる一員のようにして、自分の感情入れ食い状態でプレイしちゃうところですよね。
すごく淡々と物語が進んでいくのに、まるで自分のお友達のことのように気持ちを動かされてしまう。
恐るべしネヴァジスタです。



というわけで。


とりあえず、茅晃弘、感想書きたいと思います……!
ぐすん。





<感情のままの感想>


なんで、あんな死に方をさせた……!?

ただ、その一言です。

途中のね、賢太郎のモノローグで、彼が最後、死ぬことは仄めかされていましたからね。
それでも、この終わり方は想像がつかなかったです。

清史郎が残した、誕生日プレゼントのお返しという名の、「妖精の粉」。
いや、ただの毒入りワインだ。こんなものー!
「大人になったと思った日に飲んで」
その言葉通り、彼は「大人」に向かって歩き出す、第一歩を祝してそのボトルを開けたのに。
新しく作ろうとした「船」で処女航海も許されぬまま、彼は死んでしまいました。



どこからでもやり直せる。
自分がそう思えば、今日がスタート地点だ。

そんな言葉をせせら笑うように、死神は鎌を振り下ろす。
とても残酷なタイミングで。
瞠のいう、「あいつの勝ちだ」という言葉。
これは清史郎を指すのでしょうか、それとも神波さんでしょうか。


一番印象的なのは、彼が最期、笑っていたこと。
グラスを煽って、死を予感した時、彼は悲しくなかったということです。
たった一人で緩やかに訪れる死を待つ間。
彼はきっと、最後に、賢太郎に、渉に、そして幽霊棟の仲間たちに、兄に。
確かに愛されたという記憶を持って死ねることが幸せだった。

それは、わかる、けれども……わかりたくない気持ちでいっぱいです。

最期が幸せならそれでいいのか。
まるで蝉みたいに。
地上に這い出て、精一杯鳴いて、その声が届いたことに満足したような、そんな死に方を、17歳にさせていいのか。
それでいいと本当に思うのか。人として。

満ち満ちた悪意を端々に感じて、気持ち悪いです。

自らの時を止めて現実逃避をする彼を「大丈夫だ」と抱きしめ、極度の依存体質(斜度30度というのがこのルートでよくわかりました)を「それは正しくない」と荒療治で矯正した賢太郎の、贖罪めいているかもしれないけれども、茅を必死に想う姿すら、盤上で動かされているような気がするのです。

このラストの死は、偶然ではない。
そんな風に思うのです。

なら最初から、「間接的に殺す」予定ならば、なぜ一番苦しい時に殺してやらないのか。
何故光を見せてから、奪うのか。
これが「復讐劇」であるとするならば、悪趣味としか、言いようがないなと感じました。
どうだかは、まだ、わからないけど。

「NEVERSISTA」の物語も、なんて悪意に満ちているのでしょう。
これは本当に清史郎の書いたものなのでしょうか。
ワインの「大人になったと思った日に飲んで」という言葉も、彼は彼らが「大人になんてならない」と信じていたからこそ、念を押したんじゃないのかな、と変に清史郎を美化してしまいます。
あの本編ルートラストの清史郎像が本物なのかどうなのか。

もうそんなことしか考えられなかったプレイ直後感想でした。



<クールダウン後の感想>


茅くんには大層申し訳がないのですが。
この、これでもか!というまでに追いつめられていく過程は、ものすごく面白かったです。

前半の白峰春斗との不和、さらに兄の登場、賢太郎の追及、と畳みかけるように現実が押し寄せて、完全アウェイ状態での、茅くんの「ギリギリ」を表現した様は凄まじかったですね。
彼視点で語られる部分と、賢太郎目線で語られる部分が、うまく交差されていて、すごくスリリングでした。
一体いつ、彼のストーリーの核となる部分に触れるのか、どきどきしてしまいましたね。


・斜度30度の依存

物語中盤で発覚する「槙原渉の監禁」のタイミングが絶妙でした。
(あのスチルはもうちょっと丁寧なのがよかったなと思いましたが……ちょっとギャグっぽく感じちゃったので)
すっかりこの物語では退場したと見せかけて……!という見せ方がとてもうまい。

彼の監禁によって、白峰春斗だけでなく、清史郎という存在にもかなり依存していることが表されていて、彼の「信じたいもの」に迷いがあり、これからさらに壊れていく暗示がされている気がしてぞっとしたのを覚えています。

また、この後、彼が依存するものが二転三転していくところも、非常に面白かったです。
単に「白峰春斗」からの脱却が目的のお話だと思っていたら、そうではなく、二重にも三重にも仕掛けられている点はすごい。

本当の「白峰春斗」については、本ルートで久保谷が裏で手をひいていることが分かれば、想像がつくのですが、まさかここであっさりと、茅自身が今まで依存していた白峰春斗を「他人だ」と切り捨てるほどだとは思いませんでした。

普通じゃない思考回路、普通じゃない帰結の仕方に、心底驚かされましたね。
それほどまでに彼の中で、あの「一夜」は絶対的なものであり、そこが「ニセモノ」であってはならないということが前提条件で、彼の行動が決定していく。そういった1つのものだけに縋り付くような行動とは裏腹に、転がるように信じるものを余計に見失っていく茅の姿が表現されている様は、恐ろしくも素晴らしかったです。


・3度殺されかかった男の贖罪

賢太郎という人間は非常に理性的で、頭の良い、また要領のいい大人として描かれているのですが、そんな彼が、最後には3度殺されかかった相手を家に上げて、寝食を共にするほど自分の懐に入れてしまいます。
石野から言わせると、俺も頭がおかしいらしいというようなことを自嘲気味にいった彼ですが、確かに最初、警察を伴って寮へ怒鳴り込みにいった人だとは思えないほどの変化だと思います。

この、ものすごく最初と最後で違う行動をする「理性的な人間」を、違和感なく描き切っているところは素晴らしいなと感じました。

普通はどこかで見捨てます。
保身のために。
しかし、彼がジャーナリストという設定(槙原渉の事件のことも片隅にあると思います)、さらに、弟の清史郎を「見て見ぬふりをしたこと」から亡くしているという背景があるために、ネタを上げるために近づけば近づくほど、茅個人の闇を知って、彼の「船」を泥海から救い出してやりたいと感じるようになるという心の動きはとても自然だったように思います。

ひとりの「兄」として。
清史郎の代わりに、清史郎の友達だけは助けてやりたい。
この想いを、自分が許されたい気持ちもどこかにあるのは嘘じゃない、と表現する正直な賢太郎さんが私はとても好きです。

また、茅の口から、すべて過去が語られる部分についてが、なかなかのターニングポイントだと思うのですが、少しなぜあのタイミングで賢太郎に?とは思ったのですが、これまでの買い物などでの会話、さらに閉鎖的な空間で、3度も殺そうとした相手という、妙な親近感もあって、茅は彼を「助け出してほしい大人」のひとりとして選んだのでしょうか。


・「壊れる」もの


非常に破壊衝動の強い茅。
「自分の時間」だけ勝手に止めて、自らが認めたくないものをやたらと壊しまくります。
それを周りが見て見ぬふりをしてきたことが、彼をさらに悪化させたということもあるのだと思いますが、心のバランスをとるためには必要なことだったのでしょう。

壊したものを壊した、と認識しないまま、忘れることで日常に戻った茅。
それは彼自身を表しているように思います。
壊れている自分を認識しないまま、認めないまま、彼は何事もなかったかのように「生徒会長の顔」に戻る。

病気だ」と認めてしまうと、イコール兄となってしまい、自分も同じように「影ぼうし」たちに閉じ込められるんじゃないか、という恐怖があるからなのでしょうね。
兄の虐待、物言わぬ家の者たちのことは確かに恐ろしいことなのでしょうが、淡々と過去について語る茅を見ている限り、きっと彼が逃げ出したいのはそこじゃないんじゃないかな、と思います。

彼が怖いのは、その出来事が引き起こした「これから」なんだと思います。
彼を壊したのは、間違いなくその出来事がきっかけではありますが。

そういった点を理解して、終盤に賢太郎が、何でも壊れ、壊れたら直す。
それは人も同じで、壊れたら治せばいいんだ、と諭すシーンがとても素敵でした。

これで終わるかと思いきや、やはりあの「ボツ記事」が明るみに出て大変なことになりふりだしに戻りまた殺されかかる……という、今までのはなんだったというのだー!というところから始まるクライマックスシーンはだいたい予想が出来ましたが……オチまでは予想つかず。

ほんと、乾杯……いや、完敗でした(涙)








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