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NORN9 ノルン+ノネット 総評 [NORN9 ノルン+ノネット]






NORN9 ノルン+ノネット (限定版)

NORN9 ノルン+ノネット (限定版)

  • 出版社/メーカー: アイディアファクトリー
  • メディア: Video Game






①シナリオ ☆☆☆☆

この評価はものすごく、人によって分かれると思います。
群像劇作品としての出来は、そこそこ。
3人のヒロイン、9人の攻略対象という、大人数で織り成す物語を、ひとつずつひも解いていく楽しさは十分ありましたが、骨子となるべき部分がフルコンプをしても、ある程度までしか明かされず、プレイヤーの想像の域を出ない点は、若干の厳しさがありますね。
ですが乙女ゲームとして考えると、その「骨子」の部分は「2人の物語」にはあまり必要のない部分ではあります。細かく世界を描く代わりに得られた恋愛模様の密度の濃さ、はあったと思いますので、なかなか楽しめました。

ただ、これも人を選ぶと思うのですが、この作品「フルコンプ推奨」を通り越して「フルコンプ前提」で作られたような作品です。
お目当てのキャラだけ……という感じでプレイするには向かない作品でした。

おそらく楽しめるか楽しめないかの大きなポイントは、自己投影型ヒロインでないにも関わらず「ヒロイン目線」で物語を楽しむことを要求される点だと思います。

各ヒロイン選択、またそこから選んだキャラクターによって、彼らの常識であったり、世界に対する認識であったり、理解力であったり、知識であったり、視点の広さであったり……それらが、すべて変わってしまいます。
しかし、プレイヤーの中には、当たり前ですがルートを通った数だけいろいろな知識が蓄積されていきます。
なので、ヒロインは知らないことをプレイヤーは知っている、ということが構成上仕方ないとはいえ、多数存在する作品です。プレイヤーにとって「自明」のことが、このルートでは主テーマになってしまうという、致命的な作りに結果的にはなってしまっていることもここに記載しておきます。

さらに、この作品が「骨子」においてしまったものがなかなかに難しいテーマなこともあり、どうしてもエンドが、プレイヤー側から見て共感できないものであったり、理解できないものであったりするルートもあります。

個人的には、だからこそ、ペアそれぞれ9通りの「彼らにしかつかめない幸せ」というものが表現されていて素敵だなあとは思うのですが……やはりこのあたりは好みだなあと。

まあまとめると。
いままでやった乙女ゲームの中で、これほど人を選ぶゲームはないな、と思います、正直(笑)




②スチル・ヴィジュアル ☆☆☆☆☆


スチルは文句なしに、非常に綺麗です。枚数も差分も十分。
甘いものから、怖いものから……切ないものまで。いつまで見てても、どの子も飽きないです。ゲーム全体の、キラキラしたデザインも好きですね。背景もなんだか凝ってらっしゃるみたいですが、個人的には立ち絵とのバランスにちょこっとだけ「うーん?」と思ってしまった次第ですが。
立ち絵のポージングに関してはなかなか工夫されていて素敵でした!朔也さんがおんなじポーズをしてても、深琴ちゃんを守ってるように見えたり、一月さんを殴ってるように見えたり……!など。みんな表情も豊かですし……ヒヨコさんたちもカワイイし。
文句なしです。


③キャラクター ☆☆☆☆☆


9人という大人数ですが、乙女ゲーム2本分くらいは攻略したんじゃないかと思えたくらい、飽きさせず楽しませてくれたキャラクターたちでした。
生き方や考え方、立場もまったくそれぞれ違う9人なので、ひとり、またひとりと攻略していくのが楽しかったです。またそのキャラクターの本ルート以外を攻略していても、思わぬところに「見せ場」があったり、他ヒロインと恋愛していたり、と……そういうシーンを覗き見する楽しさも、船の旅を演出していたと思います。

やはりヒロインの性格が攻略キャラによって違うというのはとても面白かったです。
それが、無理やり設定されたものじゃなくて「このキャラはこの子しか愛してあげられないだろうな」とか「この子だからこそ、彼を幸せにできるのだろうな」また逆に「この子とこの子は絶対合わないだろうな」というのが、きちんと彼らが形成していく人間関係の中に見て取れたので、よかったです。

ただ、ヒロインの性格がすごく前面に出ているので、そういうのが苦手な方は厳しいかもしれません。
あとかなりキツめな性格をしている子もいますので……その辺でも好みがわかれそうですね。


④システム ☆☆☆☆

攻略は好感度調整だけなので、とても簡単でした。(ロンはちょっと複雑でしたが)
システムはいつものオトメイトさん仕様。
特筆すべきはBGMの素晴らしさ、でしょうか。
わざと○ボタンを押さずに聞き入っちゃったりする音楽の数々には脱帽モノです。
あと、若干SEの種類、入れ方が不自然だったかな?
大人の事情があるのだろう(笑)と思っていたので個人的にはそこまで気になりませんでしたが、ちょこっと思いましたwww


⑤作品の完成度 ☆☆☆☆

これで、おそらくフルコンプ後の「エピローグ」が脱帽モノの出来だったら、☆5つ!でしたが、やはりどうしても「足りない」ので、4.5くらいのイメージで。考察できる余地がある、というと聞こえはいいですが、それでもやはりはっきりとした答えには到達できない問題が残ってしまうから……もやもや感はあるかもしれませんね。

甘さもあるし、雰囲気もあるし、絵は綺麗だし、声優さん豪華だし、キャラ萌えはできるし。
シナリオさえ合えば、おそらくものすごく楽しめるゲームであることは間違いないです。(ただシナリオ部分に癖があるけど)

私はとても好きな作品の一つになりました。
オトメイト作品ではアムネシア(本編)以来、久しぶりの「わくわく感」を与えてくれた作品です。

しかしこの作品。
発売前のプロモーションが功を奏したのか(笑)すごく売れたみたいで、たくさんの方がプレイされてて、たくさんのレビューがあると思うので、購入検討されてる方は、自分に合う意見はどれなのか、じっくり吟味されるのがいいと思います(^u^)


久しぶりに、シナリオがそこそこいい、決まった作りの優等生作品が多いオトメイトさんがやらかしてくれたな(笑)という気持ちが強いです。
もちろんいつもながらの作品も、丁寧に作られているものが多いし、十分面白いものなのですが、ノルンノネットはいろんな意味で、なかなか実験的な作品だったように思うので、そのチャレンジ精神を汲みたい気持ちでいっぱいです。

FDももちろん期待したいですし、このディレクターさんの次回作にも期待したいなあと思いました。







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