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ファタモルガーナの館 感想 [その他同人ゲーム]



乙女ゲームブロガーのくせに、すっかり最近、お休みしております。

うん、新作で欲しいものが、ないのでー♪
このうちに、オススメされて積んだままになってた一般ゲー、同人ゲーなどをプレイするぞ!と意気込み、このたびついに積みゲは0に。
……あ、嘘。
パニックパレットがどっかいっちゃったんだよなぁ。プレイしてないうちに(笑)
また探します(笑)

なので、おそらくドラマCDなどの感想を除く、本格的なゲーム感想更新は、4月からになると思います~♪

とりあえず購入予定。

3月20日 夏空のモノローグ portable
3月28日 Princess Arthur
4月18日 月影の鎖~錯乱パラノイア~
4月26日 冬桜抄~さくらがたり~(R18)
5月23日 NORN9 -ノルン+ノネット-
       楽園男子
 
です。
たぶんアムネクラウドがどっかに挟まる予定。冬桜抄のあとかな?
夏空に関しては、一度プレイ済なので、ゆっくりプレイして、感想改訂予定です♪

とまあ、こんな感じです♪
「同じのプレイする予定だよ♪」という方は、また感想読みに遊びに来ていただければ嬉しいです♪

では。

とりあえず、こちらのゲームの感想など……僭越ながらさせていただきます!!

ファタモルガーナの館


ネタバレを含むざっくりとした感想です。

私ごときでは、この感動が!
このゲームの素晴らしさが!
……伝わらないかもしれないのですが……!!

それでも、興味のある方はどうぞ!










ファタモルガーナの館[同人PCソフト]

ファタモルガーナの館[同人PCソフト]

  • 出版社/メーカー: Novectacle
  • メディア: DVD-ROM




ひさしぶりに、ゲームやっててこんなに胸がむかむかしました……。
いや、ゲームがドイヒーだからじゃないですよ?

むしろその逆。

スチルといい、楽曲といい、全体的なデザインといい、SE効果といい……。
すべてがお互いに、いい意味で相互作用して、この「ファタモルガーナの館」という世界観を創りあげていて、その、完成された……計算しつくされた、美しさに。

様式美、というのでしょうか。

その「美しさ」でもって、人間が持つありとあらゆる「負」の感情を描きだされたものですから……、私はもう、気持ちが悪くって悪くって……。

それだけ、感化された、ということなのですね。

こういう感覚は、小説などではよくあるのですが(私個人の感覚ですが)ゲームで覚えたのは久しぶりです。ううん……本当に引き込まれました。
あまりの引きこまれっぷりに、「私のPC呪われていないかしら……がくがくぶるぶる……」と震えそうになった時もありましたし、館に閉じ込められて出られないまま、「個」を失うような夢も現実に見ました。

それほど、精神的にダイレクトに「残る」作品でした。

でも。

そんな中にも、登場人物たちの、ちょっとほっこりしちゃうシーンとか、思わず「可愛い!この反応!」とか、「ツンデレやんww」とかつっこんだり、つかの間の憩いトークがあったりするところも、この作品の魅力ですね。

とにかくプロットが素晴らしい。

自分が何者かわからない「わたし」は目覚め、謎の「女中」と出会い、それぞれの時代での「館」で起こった悲劇を4つ、振り返っていくまでの4章。
女中の正体と自分を過去と正体を取り戻す5~6章。
館の魔女「モルガーナ」について語られる7章。
そして、「ファタモルガーナの館」にまつわる縁者たちの魂の救済が待つ最終章。

ものすごく感動しました。
無駄のない伏線の広げ方、そしてその回収。
ちょっとした台詞や、シーンも、序盤と終盤ですべて繋がっていて、本当に美しかった。
ひさしぶりに、ゲームでこんなに完成されたシナリオを目の当たりにしました。

すべてを読み終えた瞬間、こちらの魂ももってかれたような気がしました。
制作者様側の「こだわり」が、細部まで行きわたっていて、本当に、本当に感動しました。
数はそんなにやったことありませんが、同人ゲームというものでここまで感激したのは、初めてです。


お話の内容についてなのですが。

魂の救済、なんて書いてしまうとなんとも陳腐ですが……どう表現すればいいのでしょうか。
こんな作品をプレイしていると、なんだか「因果」という言葉が、恐ろしく思えてきます。

この作品のすべての演者が、「縁者」。
どの時代の、誰だって、どこかつながっていて、それがお互いに干渉し合っている。

もしかしたらこの世だってそうかもしれないなあと、ちょっと怖くなったのでした。


理由なき「悪意」なんてないはず、と思って日々生きている私は、きっと幸せものなのでしょうね。
そういう、訳のわからない、見えない「負」の感情におびえたことがないから。

一方。

「聖女」のような気高き心の持ち主だったモルガーナは、母に裏切られ、家畜のように扱われ、最後には監禁されたまま死んでいく。
これほどまでに人間の「悪意」をその身に刻むと、そこに理由があるとか、ないとか関係ない。

復讐として、モルガーナを死に至らしめた3人を、末代まで呪ってやろうと思うのは、人として当然の感情だなぁと思いました。

しかし。

蓋を開けてみれば。
「偶然に」。
「最悪のタイミングで」。
「すれ違い」もしくは「認識の違い」によって引き起こされた不幸であって、誰もが最初から悪人だったわけじゃない。

一度、ボタンを掛け違えてしまうと、1からやり直す必要があるように。
一度、生まれた誤解を解くのも、また同じ。

最終章で、そうして、ひとつひとつ、一生懸命ボタンを掛け直していく、「わたし」……つまりミシェルの想いにとても胸が打たれました。

彼もまた、モルガーナと同じ種の人間であったのに。
心は男でありながら、身体は不完全であったがために、家族からも迫害された身であったのに。

最後には、すべてを許そうと。
すべてを許す勇気をモルガーナに分け与えるようなラストは、本当に救われたし、とても素敵でした。

こういう作品をプレイすると思うのです。

ものすごく生きていく上で「主観」って大事だなぁと。
確かに、自分に対する他人の評価とかね、客観的に自分を見つめることも大切。

でも。

最後の最後に、自分とこの世をつなぐ「鎖」となるのは、自分の「主観」なんじゃないかと思います。
だって、自分自身が見る世界が。
「わたし」という主観で見る世界が、真っ暗だったら、そこでおしまいじゃないですか。
現状に苛立つよりも、将来を悲観するよりも、なによりも。

「わたし」が望む瞬間がきっとくると。

そう信じ続けた、そう思い続けたミシェルとジゼルが救われたように。
そういった「願う力」が主観を変えるんじゃないかなと思うのです。

しかし、それには軸となるものが必要なんですよね。
自分を認識できるための、肯定できるための「他」が必要。
「信じることができるもの」が、人間にとって必要不可欠なものなんだなぁと改めて実感。

なんでもいい。
その揺らがない「軸」があれば、きっと明日も生きていける。

でもその軸を探して見つけて、探して、探して……。
すべて失ったのがモルガーナなのでしょうね。

もし、自分がそうなった場合。
一体、何に縋ればいいのでしょうか。
彼女のように「白い髪の娘」を創造してしまうのでしょうか。


そう考えると、ものすごく冷たい感情が、背中から忍び寄ってくるのでした。

それでも。
それでも、それでも、それでも。
ミシェルが、彼女を救ったように。

きっとどこかで。
このゲームのように、序盤では「負」の因果が働いていた輪が。
最後には、逆に回転し始めるように。

私たちの住むこの世界だって、きっと。
そのようにできていて欲しいと願わずにはいられません。

Novectacleさんに素晴らしい作品をありがとうございました、とただ、ただ言いたいです……!!
これからもがんばって素敵な作品を作って頂きたいです……♪




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コメント 2

夏樹

あかりさんこんばんは、ファタモルお疲れ様でした…!
記事自体は投稿された後、割とすぐの時期に拝見していたのですが、コメしようにも作品内容が凄まじかっただけに心が追い付かず…
ようやく少しは言葉に出来るようになったかな?という状態になってきたので、今更ですがお邪魔しました。

このゲーム、構成や伏線の巧みさは勿論なのですが、それ以上に没入感というか、意識の引き込まれ具合が尋常ではなかったですね。
単なるプレイヤーという傍観者であったはずが、読み進めるうちにいつの間にか物語に同調して翻弄されている。

人間生きていれば誰でもそれなりに苦い記憶があるものですが、作中で繰り返し語られる悲劇や悪意がその自分の記憶や体験を足掛かりにして侵食してくる感じとでもいうんでしょうか……。実際古傷めいたものも開きかけましたし(汗)
それだけに、物語の完結と共に味わった開放感・浄化感に魂を持って行かれた感覚も非常に強いものでした。
心に渦巻いた感慨を言葉に変換してしまうと、どうにも陳腐になるのが悲しい所ではありますが…。

過去の記憶の中でモルガーナはミシェルに救われ、モルガーナを救う事でミシェル自身もまた己の過去から解放され。
起きてしまった悲劇は到底無かった事にも、水に流す事も出来はしない。
それでも次を模索する事は出来る、自分自身がそうしたいと思えるならば。
だからこそ、最終章でのモルガーナの「許しはしないが、憎むのは終わりにする」は重いですね…
ここでご都合主義的な、全て水に流すような安易で円満な解決を持って来なかった製作陣には、本当に敬意を表したいです。
魔女の呪いで幕を開け、聖女の祈りで締めくくられる演出は実に心憎い。

一応断りを入れますが、私、普段はそんなに手放しで褒める方ではないですよ?
むしろ心の評価基準を下げて、過剰な期待をしないよう、落胆しないようにしてからプレイに臨むズルい奴ですw
でもファタモルは期待値が高いままの状態で始めて、しかもそれを軽々と上回って魂まで抜いて行った稀有な作品でした。


己を己たらしめる『軸』の話…「分かる」なんて言ってしまうと思い上がりも甚だしいですが、実感としてそれらしき物は漠然とありますね…最後の一線を越えないための小さな道標となる記憶、とでも言いますか。
内容は各自違えど、誰もが持っているだろうと思います。
無くしたと思っていても、心に降り積もった澱の下にはずっとあるんですよ。
今回思わぬ方向から古傷も抉られましたが、そんな記憶も同時に出てきました。
恐るべしファタモル…。


……さて。
重い感想コメのまま締めくくるのが耐えられないため、以降はサラッと萌え語りなどをww

本編メインが重い分、ちょっとした日常シーンのやり取りは大変美味しくいただきました!
メインディッシュはやはり描写も長く登場回数も多かったミシェルとジゼルの夫婦漫才かと思いますが、2章のツンデレ担当ハビ君とポーリーンのやりとり、べステアさんもハイパーお楽しみタイム☆に突入する前の、木の実取ってきてくれたりしていた、人と獣で揺れてる辺りなんかはほのぼのしましたね。
ツンデレ王ヤコポんの遠回し過ぎてさっぱり伝わらない愛情表現にもニヤニヤしましたし、最終章で女子会トークに強制参加させられて気まずくなってるミシェルとか可愛かったですww
ファタモル女性陣の中だと、マリーアとはいいお酒が飲めそうですね。銃器トークにも拷問博物館にも付いて行くよ!w
出番は少なめですが、ミシェルのお兄さんズも武骨なヒゲ要員&アホの子と様々な萌えに対応してくれますし、裏ヒロインであるツンデレモル様のラストの笑顔は破壊力抜群でした!
え、メル君…?彼は…カッコいい部分を『霧上のエラスムス』に忘れてきてしまったようなのでwww

あかりさんはNovectacleさんの過去作『霧上のエラスムス』『おやばけ』のプレイ予定はおありですか?
『エラスムス』ではメル君が繊細ながらもちゃんと主人公してましたww
ファタモルと両方やると、どのキャラもギャップが楽しいですよ。
『おやばけ』は完全ギャグなので、ファタモル本編でやられた精神を程よくリセットしてくれます…そういう意味では大変お世話になりましたw

この作品、細かい部分についてはいくらでも語れてしまいそうですが、さすがにコメントというには長すぎる量になってきたので、この辺りで終わらせて頂きます…。
長々と失礼しました!

by 夏樹 (2013-03-21 02:25) 

あかり

>夏樹さん

こんばんわー!
いつもいつもこちらこそ、お世話になりっぱなしでありがとうございます♪

そうですよね……。私も正直、感想書こうかどうか迷ったくらいです(笑)
このテのゲームって、きっと人それぞれひっかかる部分が違いますし、どこがどう凄いとか、いまいち表現が難しいといいますか……。

いやー、ほんとに!
他フォロワーさんに強くおすすめされて、ずっとやってみたいなーと思っていたのを、夏樹さんがえいっと後押ししてくださったこと、とってもとっても感謝ですwww

>このゲーム、構成や伏線の巧みさは勿論なのですが、それ以上に没入感というか、意識の引き込まれ具合が尋常ではなかったですね。

ですよね……!
キャラクターボイスもないのに、こんなに自分自身を持ってかれるのは、すごくすごくすごーーーーく、ある意味で、嬉しい誤算でした。
ヴィジュアルノベルとしての見せ方、文章表現の惹きつけ方もとても美しいし、もうただただ、終わったあとは溜息が……!!

私、ホラー苦手なんですよ。
なのに、ここまで頑張ってこれたのは、その「美しさ」故だと思います!!!

>魔女の呪いで幕を開け、聖女の祈りで締めくくられる演出は実に心憎い。

夏樹さんのこの表現もとても美しいです……!

そうですよね、なんというか、イメージ的に、黒からはじまり、そして全部白に還る、といったような、「はじまり」と「おわり」の対比もものすごく素敵な作品でした。

過去の古傷を、苦い記憶を……という夏樹さんのツイートやらこちらも感想やらを見て、とても共感しました。
ほんと、そうですね。……私たちの生きている世の中のように、すごくリアリティのある悪意が表現されていて、だからこその「気持ち悪さ」「息苦しさ」だったように思います。

でも。
それがあったからこその、フィナーレ!!と思うと……すべてはいい思い出ですね(笑)


>でもファタモルは期待値が高いままの状態で始めて、しかもそれを軽々と上回って魂まで抜いて行った稀有な作品でした。


あたしもぶっちゃけナメてました……(笑)
そこまででもないだろうって……。

でも、ほんと、久しぶりに、のめりこんだ作品でした。
ツイートしたんですが、学生時代に「じょろうぐものことわり」を読了した時の感覚に似てましたね。ほんと。

あなたが●●だったんですね……っていうwwwwwww

ほんと、いろんな意味で、恐るべきファタモル……。
Novectacleさんは、商業ゲーム出される気はないのかな?
プレイしてみたい気もするのですが!

でも、同人ゲームだからこその、面白さなのかなぁ……。

で。

おおおお!
他作品についても教えて頂きありがとうございます!

おやばけ、は、ギャグなのですかー!?
まじですか、ちょっとやってみたいww
エラスムスはちょっと、……時間置いてからやろうかな(どきどき)

メル君かっこいいんですね(笑)
それはちょっと気になるなぁ。

私が一番癒されたのは、やっぱりミシェルとジゼルの夫婦漫才ですねwww

2章は、もうそんな、余裕ナカッタヨー!!
もう、マウスをクリックする手が、私震えてたよー!
いくら、逃げ出そうと思ったか。
いくら、もうプレイやめようと思ったか……!!!
どれだけ涙目になったか……!(しつこい)

苦しかったです……ぽ、ポーリーン(涙)

ヤコポんはほんと、……こっちからみたら、なにがしたいの???ですよね(笑)
あれは遠まわしすぎるww
終章のヤコポも結構好きです……!

私はファタモル女性陣だと、ジゼルがいいな!
妹ちゃんも可愛いけどwww

ほんと、語りネタはつきませんなwww
また、他作品プレイしたら付き合ってくださいませね♪



by あかり (2013-03-21 17:41) 

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